携帯電話のソーシャルゲームサイト「モバゲータウン(モバゲー)」を運営する「ディー・エヌ・エー」(DeNA、東京)が、モバゲーにゲームを提供する開発会社に対して、ライバル社の「グリー」(同)のサイトに出さないよう圧力をかけたのは、独占禁止法が禁じる取引妨害に当たるとして、公正取引委員会は9日、同法違反(不公正な取引方法)でDeNAに排除措置命令出した。 公取委によると、DeNAは昨年7〜8月にかけて、モバゲーに人気ゲームを提供する開発会社を東京・代々木の本社に呼び出すなどして、グリーとの取引を控えるよう不当に迫った。要求に応じない場合は、モバゲー内の人気ゲームランキングから消すなど、ゲームを見つけにくい設定に変え、開発会社が新規ユーザーを獲得することを事実上、不可能な状態に追い込んでいた。