大半の運転者がルールを守らないとき、どうすべきか。警察の取り締まり強化を求める声が多く寄せられました。取り締まりは、ここ10年で倍増しています。それでも事故はなくなりません。交通心理学の専門家は、背景にある日本人の振る舞いや、道路をめぐる欧米との意識の違いを指摘します。寄せられた提言などとともに紹介します。 言い訳せず まず停止 アンケートには、道交法の原点に立って考えるべきだという意見が多く寄せられました。その一部です。 ●「道路交通法は我々の社会生活の安全を担保する社会ルールだと思っています。横断歩道に歩行者、自転車がいるときは渡らせなければならない、という道交法第38条の他、交通弱者である歩行者の安全を守るという社会ルールは義務教育で教え、PTAで教え、自治会で教え、学ばなければならないと思っています」(千葉県・60代男性) ●「横断歩道に立っていてもほぼ止まらないため、手を挙げるよ