「打率・162」という数字を、僕たちはどのように評価すればいいのか? 130打数21安打、3本塁打、打点16、打率.162――。 10月3日の全日程終了以降、この数字がずっと頭から離れない。昨年オフ、ロッテから戦力外通告を受け、今年からヤクルトに入団した大松尚逸の17年の全成績である。この記録をどのように評価すればいいのか、僕は日々、煩悶を繰り返し、ふとした瞬間に、「打率.162か……」とつぶやいている自分がいるのだ。 今季の大松は「左の代打の切り札」として登場することが多かった。しかし、打率は.162。代打の切り札でありながら、得点圏打率はさらに低い.160だ。ハッキリ言えば、かなり物足りない。しかも、今季放った3本のホームランは、いずれも「走者なし」の状況でのソロホームランばかりなのだ。 しかし、この3本のうち2本が「値千金」と言わざるを得ない貴重な代打サヨナラホームランなのである。ま
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