東大生が「なめた動機」で始めたカーリングサークルが、平昌五輪カーリング日本男子代表のライバルとしてしのぎを削る強豪チームに成長した。その名も「チーム東京」。平昌五輪こそSC軽井沢クに譲ったが、これまで日本選手権では準優勝3度。2022年北京冬季五輪は代表の座を真剣に狙う、東大式の流儀がそこにある。 「カーリングなら、今からでもオリンピックを目指せるんじゃないか」。神奈川屈指の進学校、栄光学園高で同級生だったスキップの神田順平(33)とサード岩永直樹(33)が、2003年の東京大学入学時にサークルを設立したのがすべての始まりだった。 その後、飯野匠太(33)、橋本祥太朗(30)、岩本晋也(32)が加わった。雪国生まれの選手が多くを占める世界で、全員が関東出身というのも異色だ。動機はともあれ、カーリングの奥深さに全員がのめり込んでいった。 東大法学部を出た神田は今、大手都市銀行に勤務する。東大