真骨頂たる右打ちで日本中を熱狂させたWBCでの大活躍から一転、 不調のシーズンの果てに、16年間を過ごした愛着あるチームと決別。 新天地での再起を期す男が、秘めた決意を静かに語りはじめた――。 屈辱だったことは想像に難くない。 中日一筋に16年。荒木雅博との“アライバ”コンビとして、強い中日の象徴的な存在だった井端弘和は、このオフに就任した落合博満GMによって、実質的に切られた。 年俸2億5000万円から88%減の3000万円への減俸提示。かつては師弟関係とも言われていた元監督の示した条件は、井端に「やめろ」と言っているのも同じだった。 提示を受けたときは、相当ショックだったのでは? インタビューで改めてこのときの気持ちを問うと、井端は静かに首を振った。 「いや、そんなでもないですよ」 時が経ったせいもあるのかもしれないが、かつてのボスの仕打ちを、今は淡々と受けとめている。 「契約社会なの
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