2011年に『苦役列車』で芥川賞を受賞した作家の西村賢太さんが5日朝、入院先の病院で亡くなったことがわかった。54歳。 西村さんはわずか3日前、読売新聞に今月1日に死去した石原慎太郎さんの追悼手記を寄稿したばかりで、ネット上のファンに衝撃が走ったばかりでなく、読売新聞もツイッターで「にわかに信じられません」と投稿、驚きを隠せなかった。 読売新聞オンラインが5日午後に配信した速報によると、西村さんは前日夜に乗っていたタクシーで体調を崩し、搬送先の病院でそのまま帰らぬ人になったという。 西村さんは亡くなるわずか3日前の2月2日付の読売新聞に「胸中の人、石原慎太郎氏を悼む」と題した追悼文を寄稿したばかりだった。若い頃からの肉体労働を創作に活かしてきた西村さんは、日雇い労働後の読書で石原さんの作品を楽しんでいたといい、デビュー作の『太陽の季節』などの代表作だけでなく、『汚れた夜』を引き合いに石原さ