東日本大震災の当日、首都圏の鉄道が長時間止まって多くの人が帰宅できなくなり、運転を再開した電車に乗客が集中するなどして大きな混乱が生じました。 国土交通省は、今月15日、予想される首都直下地震などで影響を最小限に抑えようと新たな対策をまとめました。 社会部の築山文崇記者が解説します。 そのとき何が! 去年3月の地震の直後、東京駅から半径30キロ圏内の鉄道は線路点検のためすべて止まり、957本が運転を見合わせました。 地震からおよそ6時間後の午後8時40分、線路や設備の安全確認が終わって東京メトロの銀座線と都営地下鉄の大江戸線が全線で、また、東京メトロの半蔵門線が一部の区間で運行を始めました。 このあと、私鉄各社が順次運転を再開し、地震からおよそ9時間後、日付が変わった12日の午前0時には、全体のおよそ40%の路線が運転を再開しました。 しかし、動いている電車に乗客が集中して思わぬ混