坂本記者 東京電力福島第一原子力発電所の事故から1年。 原発周辺の警戒区域で、国は住民の帰宅に向け、この夏から放射性物質を取り除く除染を進めていく方針です。 しかし、示された方法は屋根を水で洗浄するというもので、地震で家が壊れている住民たちは室内に放射性物質が入り込んでしまうと反発。 作業が進まないおそれが出ています。 取材を続けている福島放送局の坂本直也記者が解説します。 住民からの叫び この問題の取材は1月中旬に楢葉町の住民から寄せられた1本の電話から始まりました。 「家がひどい状態になっている!もう住めない。これからどうすればよいのか・・・」。 住民は、地震で壊れた自宅への立ち入りが禁止された原発から半径20キロの警戒区域にあるため、いまだに修理できずにいました。 このため、屋根からの雨漏りで家の中がひどく傷んでいるというのです。 ニュース画像 しかも、同じ問題を抱えた