東京大学教養学部のとあるコースで、合格者のうち7割近くが入学を辞退した――。こんなニュースが3月28日、報じられた。47NEWSによると、主に外国人留学生を対象とし、授業を英語で行う「教養学部英語コース(PEAK)」と呼ばれるコースで、2014年度合格者のうちの7割近くが東大を蹴って、より魅力のある海外の大学などに進学したのだという。外国人受験者に、日本の最難関とされる東大が「滑り止め」にされる事態。PEAKをめぐって、いま、何が起きているのか。 ■PEAKとは何か?PEAKは、「Programs in English at Komaba(駒場で行われる英語の授業)」の略。授業が全て英語で受けられるプログラムで、「海外から優秀な学生を集め、英語で教育しよう」という趣旨で2012年10月に開設。初等・中等教育を日本語以外で履修した学生を対象としている。カリキュラムは、最初の2年間で前期課程の