長野県安曇野市穂高南小学校の9月26日の給食で出たサバのみそ煮に、カエルが混入していたことが6日、分かった。児童が食べる前に見つけ、担任教諭に報告した。市教育委員会によると、みそ煮は宮城県の工場で加工され、市北部学校給食センターで解凍して同校に運んだが、どの段階で混入したか分からないとしている。 市教委によると、宮城県の工場で9月1日に製造された冷凍真空パック詰めのサバみそ煮は、松本市の業者を通じて同26日朝に給食センターに納められた。センターは解凍して食缶に入れ、穂高南小に配送。児童が一人一人の皿に盛り付けた。男児が箸でサバを割いたところ、その下にアマガエルのような2センチほどのカエルが入っていた。 給食センターの調理場には調理員だけが白衣で入っており、「通常、混入は考えられない」(北條英明教育部長)という。製造、配送の業者にも調査を指示したが原因は分かっていない。その日のうちにおわ
若年性認知症の原因となる病気の一つで、これまで死後の解剖でしか報告がなかった「軸索腫大(しゅだい)を伴う遺伝性びまん性白質脳症」(HDLS)について、信大医学部(松本市)のグループが国内で初めて、遺伝子診断で患者を生前に特定したことが29日、分かった。確認した患者は5家系6人で、うち県内は3家系4人。遺伝子診断から病態の解明が進めば、現段階で開発されていない有効な治療法にも道が開けそうだ。 遺伝子診断をしたのは、神経難病学講座の吉田邦広教授(神経遺伝学)と小柳(おやなぎ)清光教授(神経病理学)、第3内科学講座の池田修一教授(神経内科学)らのグループ。HDLSは世界でも報告例が30前後しかなく、国内では死亡した患者の脳の解剖による報告が数例あるだけだった。信大グループが遺伝子診断で確認後、新潟大などの診断も加わり、これまでに国内で10家系ほどが確認されている。 診断は、23対あるヒトの染
下痢などの症状を引き起こすとされ、塩素消毒が効かない原虫「クリプトスポリジウム」が昨年度以降、少なくとも県内6カ所の水道施設の原水で検出されたことが16日、県環境部のまとめで分かった。2000年10月を最後に県内で検出されたとの報告はなかったが、ここに来て急増。いずれも明確な健康被害は確認されていないが、原因が特定できず、水道事業者は対策に追われている。 同部によると、昨年度からことし7月までに検出したと報告があったのは、伊那市の3施設、上伊那郡箕輪町の1施設、駒ケ根市の1施設、北佐久郡御代田町にある佐久水道企業団(佐久市)の1施設。クリプトスポリジウムは人や家畜などのふん便が汚染源だが、6施設はいずれも山間部にあり、上流に民家や家畜の飼育施設はないという。 厚生労働省の指針では、浄化する前の原水で検出されても、浄化処理で水の濁り(濁度)を一定基準以下にするか、紫外線照射や膜処理で原虫
屋外で肉や野菜を焼いて食べるバーベキューに、交流を深める手段として一工夫をしたやり方が、県内でも見られるようになってきた。欧米風にきれいに盛り付けて料理を味わったり、大きな肉の塊を焼き上げるといった演出を加えたり。伊那市では12日、学生グループがそんな交流会を開催。県内の愛好家らでつくる「信州バーベキュー協会」も、新しい楽しみ方を広めようとしている。 蜂蜜で風味を付けた豚肉、牛肉とズッキーニの串焼きなどが次々と皿に盛られ、テーブルに並ぶ。上伊那地方出身の大学生らでつくる「伊那谷デザイン会議」がこの日、伊那市の河川公園で開いた「ハイパーBBQ(バーベキュー)」。丸のままの鶏が網の上で焼き上がると、約30人の参加者から歓声が上がった。 同会議は盆と正月の帰省時、まちづくりを考える催しを企画。今夏はより多くの人との交流を狙い、バーベキューにした。「屋外で食べるコース料理」を掲げ、デザートには
こんな報告書しかまとめられない会社に原発の運転を任せていたのは間違いだった―。 東京電力が福島第1原発事故の報告書をまとめた。目を通してまず感じるのはこのことだ。 責任回避と自己弁護に終始している。例えば津波襲来を予測できたかどうかの問題だ。 政府の中央防災会議では、福島県沖の海溝沿いの地震は検討の俎上(そじょう)に上がっていなかった。平安時代に宮城県などを襲った貞観津波についても、発生メカニズムを確定するには引き続き調査・研究が必要とされていた。 報告書はこんな指摘を重ねながら、「今回のような大きな地震や津波は想定できなかった。知見を超えた巨大地震・巨大津波だった」と結論づけている。 事故の原因は天災であり、防ぐのは無理だった、とでも言いたげな口ぶりだ。 自己弁護の姿勢は原発からの撤退問題でも際立つ。菅直人首相と清水正孝社長(いずれも当時)とのやりとりなどを紹介した上で、東電
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