敷島製パン(名古屋市)は7日、名古屋の焼きまんじゅう「なごやん」の一部から、カルキ臭がする化学物質「ジクロロフェノール」が検出されたとして、44万5千個を自主回収、返金すると発表した。健康被害は確認されていない。 対象は昨年12月23~30日に愛知県の刈谷工場でつくった「なごやん」など17種類。「なごやん」の場合、2月6~13日が賞味期限の商品となる。現在、店頭に並んでいる商品は、異なる原料を使っている。 昨年12月31日に消費者から、「カルキ臭がする」と指摘があった。同社が原因を調べたところ、白あんの原料で、米国から輸入した白インゲン豆から、同社工場では使っていないジクロロフェノールが検出された。豆を製造ラインに移す際に異臭はせず、気づかずに製品化したとみている。環境省によると、ジクロロフェノールは殺虫剤や除草剤の原料だが、一度に多量に摂取しない限り、健康に影響はほとんどないという。