重度の自閉症者である東田直樹さん(22)のエッセー集「自閉症の僕が跳びはねる理由」が、英国や米国など世界各国で出版され、ベストセラーになっている。本は同じ行動を繰り返す理由など、自らの障害の特徴を説明した異色の内容。東田さんは「たくさんの方に読んでもらい、本当にうれしい」と話す。 本は東田さんが13歳の時に書いた。「いつも同じことを尋ねるのはなぜか」「どうしてうまく会話できないのか」など、58の質問に東田さんが「今言われたことも、ずっと前に聞いたことも記憶としてそんなに変わらない」「話したいことが話せず、関係のない言葉が勝手に口から出てしまう」などと答える形で構成されている。 2年前、英国の著名作家デイビッド・ミッチェルさんの目に留まったのが、海外で相次いで出版されるきっかけになった。デイビッドさん自身も自閉症の息子を持ち、息子の気持ちをうまく理解できず悩んでいたという。本のことを知り、「
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