自民党は2005年の郵政選挙以来の大勝だ。安倍氏は07年7月の参院選で大敗し、9月に体調を崩して首相を辞任。別の首相をはさんで再度の首相就任は、戦後間もない吉田茂以来になる。 安倍氏は16日夜、自民党本部で記者団に「民主党の3年間の混乱への国民の『ノー』という声だ」と指摘したうえで、「結果を出していくことで国民の信認を得ていく」と語った。 自民党の石破茂幹事長と公明党の井上義久幹事長は16日夕に会談し、連立政権樹立を確認。近く党首会談を開き、正式合意する。安倍氏は石破幹事長を続投させる方針で、その他の党幹部人事も早急に固め、特別国会での首相指名後、組閣に着手する。 脱原発を唱える政党が軒並み敗北する中、自民党の政権復帰で原発政策が見直されるのは確実だ。野田政権は30年代に原発稼働をゼロにすると公約に掲げたが、自民党は「10年以内に電源構成のベストミックスを確立する」と主張。原子力規制