障害のある人たちが生み出す“独創的で豊かな表現力に満ちた”作品に贈られる「エイブル・アート・アワード」の受賞者が決まり、今月17日から東京・銀座で展示会が開かれることになりました。受賞したのは、黒と白のモノトーンで2人の人物を描いた一連の作品で、選考委員の1人は、「人間の中に渦巻く美しさや醜さが心の中に迫ってくる」と高く評価しています。 エイブル・アート・アワードは、障害がある人の優れた芸術活動に対して平成10年から毎年、贈られている賞で、ことしは香川県に住む花崎昇平さんが選ばれました。精神疾患のある花崎さんは5年ほど前から絵を描くようになり、風景画や抽象画など、多彩な作品を生み出してきました。 今回の受賞作は、いずれも黒と白のモノトーンで描かれ、アクリル絵の具を用いながら水で「にじみ」を出し、柔らかな雰囲気を表現しています。 およそ20点が集められる予定の展示会には「キス」という題名が付