住宅ローン減税の拡充案 【大日向寛文、座小田英史】政府・自民党は16日、2014年4月の消費増税対策として、住宅ローンを借りた人の所得税などを軽くする住宅ローン減税を14年から拡充する方向で調整に入った。今はローン残高2千万円までの1%分(最大20万円)を毎年の所得税から差し引く減税を10年間受けられるが、4千万円の1%分(最大40万円)まで広げようとしている。 住宅を買う場合、消費税は土地にはかからないが、建物(マンションは建物相当分)にかかる。消費税率が14年4月に8%、15年10月に10%に上がると、住宅の消費税が数十万円以上あがり、買いにくくなる。 このため、政府・自民は今の住宅ローン減税が13年末で終わるのを、拡充したうえで5年ほど延長することにした。自民党内には、ローン残高の対象を5千万円(最大50万円)まで広げるよう求める声もある。 年間の所得税が減税額より低い場合、
自民党の甘利明政調会長は、21日に収録したBS日テレの番組で、2014年4月に予定される8%への消費税率引き上げについて「安倍晋三総裁は(13年)4〜6月期の実質国内総生産(GDP)の成長率の数字が良くても、その後が悪くなれば(引き上げの)緊急停止をするかもしれない、という話を財務省にしている」と明かした。 消費税率の引き上げは、実施半年前に公表される13年4〜6月期の景気状況をもとに政権が決める。甘利氏の発言は、一時的に景気回復してもその後悪化すれば消費税率の引き上げを見送る可能性を示唆したものだ。 また、石破茂幹事長は21日のBS朝日の番組で、対ドルの円相場について「(1ドル)85円から90円ぐらいにどうやって抑えるかを考えなければいけない」と85〜90円が適正水準だとの見方を示した。 関連記事安倍総裁、消費増税は「来年4〜6月のGDP見て判断」(12/17)経団連会長、安倍氏に謝
関連トピックス橋下徹 日本維新の会(石原慎太郎代表)は、衆院選に向けた政権公約「骨太2013〜2016」の原案をまとめた。維新の目玉政策である消費税の地方税化を踏まえ、自治体間の調整のため「地方共有税」を設ける。さらに社会保障制度の財源として、年金目的の特別相続税の創設も明記する。29日に石原氏と橋下徹代表代行が東京都内で発表する予定だ。 公約は「日本を賢く強くする〜したたかな日本〜」と銘打ち、「グレート・リセットを実現する」として改革色を強く打ち出す。 公約原案では消費税収が地方に回る分、「地方共有税」で新たに財政調整の仕組みを設ける。年金など社会保障制度を維持する財源は減るため、「広く薄い年金目的の特別相続税を創設」と記した。社会保険料を公正に徴収するとともに、「税金投入を低所得層の負担軽減や最低生活保障目的に限定する」ことで歳出増を抑える考えだ。 続きを読むこの記事の続きをお読
関連トピックス羽田空港国が管理している26空港の営業損益 国土交通省は12日、国が滑走路を管理する26空港の2010年度の収支を試算し、発表した。収入に国から投じられた税金を含めないと、24空港の営業損益が赤字になる。前年度より2空港増えた。 新千歳(札幌)と小松(石川)以外はすべて赤字だった。国交省は、航空会社の飛行機の小型化や減便により、着陸料収入が伸びなかったことが響いたとみている。 赤字額が約492億円で最大だった羽田空港は、10年度に完成したD滑走路の工事費用の一部617億円を10年度に盛り込んだため、前年度の黒字から赤字に転落した。 国交省は空港収支を06年度分から公表し、今回は5度目になる。国からもらう税金に頼らずに安定的な経営ができるか、空港の財政力をみるねらいがある。 関連記事国内線旅客数、16年ぶりに8千万人下回る 震災が影響(7/29)関空の旅客数、伊丹を上回
【大日向寛文】民主党税制調査会は7日、2015年から裕福な人の所得税率を引き上げたり、相続税がかかる人を増やしたりする方針を確認した。消費増税で低・中所得の人たちの税負担が重くなるのに合わせて、裕福な人への増税も必要と判断した。 党税調の総会で今月中にも正式に決める。その後、自民、公明両党との3党協議で調整し、12月に決める13年度税制改正大綱に盛り込む考えだ。 相続税はまず、課税が免除される遺産額(基礎控除)を今より4割ほど少なくして、相続税がかかる人を増やす。亡くなった人のうち相続税がかかる割合は1987年には7.9%だったが、10年には4.2%に減っている。地価が下がって遺産額が減り、相続税をすべて免除される人が増えたからだ。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方)無料登録で気軽にお試し! サービスのご紹介は こちら
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