携帯電話として普及を始めて10余年,モバイル情報機器は今では諸々の役割を担い,誰もが持っていて当然の日用品になりました.モバイルの普及と生活への浸透は,21世紀の技術と社会の関係を示す重要な特徴を持っています.本シンポジウムも発足以来14回を迎え,2012年は開催地を大阪市立大学として準備を進めております. 本シンポジウムのテーマは「時代を開くソーシャルメディアとデジタルネイティブたち」です.ブログやツイッターなどソーシャルメディアを媒体とするコミュニケーションが社会に浸透し,新たな生活文化を予感させる昨今.その主要な担い手であるデジタルネイティブ,すなわち生まれながらにしてネット環境で育ってきた若い世代,が社会活動の主要な担い手にもなりつつあります.そうした流れに焦点をあてることが,これからのモバイルの新たな役割やニーズを考えるひとつのポイントになるとともに,従来のアナログ型人間も含めた