Appleは米国時間8月28日、「Mac OS X Snow Leopard」の出荷を開始したが、このMac OS Xアップデートの真の重要性は、かなり後になってから明らかになりそうだ。 その理由は、Appleが「Mac OS X 10.6」によって、コンピュータ業界全体が直面している、最新のプロセッサから有効な動作をしぼり出すという問題を、他に先んじて解決しようという長期的な試みを始めたからだ。Appleは、Snow Leopardにすぐに分かる新機能を詰め込むことはせず、プロセッサが1つのジョブを速く実行するより多くのジョブを同時に実行するという新しい現実に適応しようとしている。 Mac OS XのマーケティングディレクターであるWiley Hodges氏は、「われわれは将来に向けた基盤を築こうとしている」と述べている。 Applesは、6月に開催のWorldwide Develope
[表参道の孫社長と上戸彩] iPhone 3GS が 3G に比べていかに早いかという記事で溢れている。 iPhone 3.0 にアップグレードした自分の iPhone 3G も体感できるほどスピードアップしのだから、きっと 3GS の早さは本当に違いない。 優れたテクノライターにしてアップルウォッチャーでもある John Gruber が、iPhone OS 3.0 のカット&ペーストがすばらしいことを取り上げている。 Daring Fireball: “Copy and Paste” by John Gruber: 26 June 2009 * * * iPhone でブログ投稿 自分のブログ「Daring Fireball」にリンクを投稿するのに iPhone を使う回数は、あなたが考えるよりずっと多いと思う。昼間の仕事で WWDC のようなカンファレンスに出かけると
[Peter Steiner’s Cartoon] 雑誌 The New Yorker(1993 年7月)に載った Peter Steiner のマンガ。 そのキャプションは: “On the Internet, nobody knows you’re a dog.” インターネットじゃ犬だってことは誰にも分らない。 インターネットというバーチャル空間での存在は現実空間の実体からは隔離されている。そんなインターネットの匿名性を示す例として一躍有名になった。 * * * ひょっとすると・・・ そういえば、当ブログの主(あるじ)を実際に見知っているのは家族だけだ。 病気のあと立ち上げて、10か月が経った。 マックのことなぞ興味ない家族は、健康のためなんとかブログを辞めさせようとしたがそれもかなわず、今では健康チェックの代わりに利用している。 ブログが更新されている間は倒れず元気
先日、宿題の形にしてあえて私の意見を書かなかった「Appleが打つべき次の一手」。さまざまな意見が集まって私自身にとってもとても良い勉強になったが、やはり戦略として重視すべきなのは
iPhone の本質を見事に喝破した非常に優れた考察がある。John Gruber の「複雑系」。 Daring Fireball: “Complex” by John Gruber: 01 April 2009 * * * 複雑系 「正常に機能する複雑なシステムは必ず正常に機能するシンプルなシステムの上に構築される。逆命題も真のようだ。すなわち、ゼロから設計された複雑なシステムは決して正常に動かず、また動かすこともできない。正常に機能するシンプルなシステムからやり直すより他ない。」 —JOHN GALL “A complex system that works is invariably found to have evolved from a simple system that worked. The inverse proposition also appears
90年代にIBM、Microsoft、Apple各社が巨額の開発費を投じて作っていた「戦略的OS」がすべて失敗してしまったことを皆さんはご存知だろうか? IBMが作っていたのはOS/2。元々はMicrosoftとの共同開発だったが、途中で仲違いをしてしまい、最後はIBMだけが細々とサポートしていたことすら覚えていない人が多いとは思うが、Windows95の成功であっというまに市場から消えてしまったのがOS/2。具体的な数値は公開されていないので分からないが、両社が数百人体制で数年間開発していたので、少なく見積もっても日本円で数百億円は投じられたことは間違いない。 Cairoの方は私自身が初期のころにいたこともあるし、最終的には「Chicago(Windows95のプロジェクト名) vs. Cairo」の戦いの最前線にいた私としては知りすぎている点も多いのだが、一つだけ確かなのは、プロジェク
iWork'09の気になる新機能 iWork'09は、ドキュメント制作ソフトのPages、表計算ソフトのNumbers、プレゼンテーションソフトのKeynoteの3本のアプリケーションで構成されている。今回のアップデートで顕著に目立つのは、Pagesの強化だ。 現在でこそMicrosoft Wordと競合するPagesは、当初ページレイアウト指向のアプリとしてWordとは違った性格を持っていた。ところがPages'08からはレイアウトに加えてワードプロセッサのモードを取り入れ、Word 2008もまたページレイアウト指向を取り入れた。Mac上のメジャーなドキュメントアプリはページレイアウトとワードプロセッサの2つのモードを使い分ける流儀が定着しつつある。 今回のPagesの強化ポイントは、特にワードプロセッサの機能に力点が置かれているように感じる。まず気に入った機能は、フルスクリーンモード
[manufacturing process] 「Brick」のウワサが登場して以来、いろんな説が出てきた。 なかでもこれは決定打のような感じがするのだが・・・ 9 to 5 Mac: “The ‘Brick’ is…” by Seth Weintraub: 04 October 2008 * * * 高品質のアルミブロック まずハッキリさせておくと、MacBook の Brick とは航空機クラスの高品質のアルミブロックのことだ。話はすべてそれからだ。 [MacBook Brick] The MacBook Brick is a block of high-quality, aircraft grade aluminum. It is the beginning. 何の話かって? The beginning of what? MacBooks を作るまったく新しいアップ
Mac OS X Leopard Server に向かって: コラボレーション情報共有サービス [Page 2] By Prince McLean Published: Monday, October 22, 2007 09:00 AM EST Unix をめぐる戦争 1988 年 AT&T は Sun および SCO と手を組んで、AT&T の商用 Unix、SunOS、BSD、そして SCO の「SVR4」仕様に PC 互換機能を組み合わせた統一 Unix リリースを作成した。 Sun がすでに Unix 市場であまりに強い影響力を持ってしまっているのではないかとの恐れから、Digital、IBM そして HP に率いられたライバルの Unix ベンダーらは OSF と呼ばれる独自のアライアンスを形成した。 この分裂によって Unix 市場は分断され、Unix ベンダーは Open G
Mac OS X Leopard Server に向かって: コラボレーション情報共有サービス By Prince McLean Published: Monday, October 22, 2007 09:00 AM EST Leopard には、個人ユーザのための Mac デスクトップのパフォーマンスおよび利便性を優れたものにし、併せてオフィス環境においてネットワーク化されたマシーンのために新しいコラボレーションサーバ機能を提供するために、隠れた部分およびそのユーザーインターフェースの両面で一連の変更が施されている。 そして今や、サーバおよび共有サービスも家庭へと進出しつつある。そこで、ここでは、ファイル共有およびコラボレーション用情報サービス、そして Mac OS X 内部での設計は何が起源となっているのかに関連して、Leopard および Leopard Server の新機能を見
[PR] 本ブログの商品紹介リンクには広告が含まれています 河村さんが《インテルブロガーミーティングで考えたこと。》に書いていたこと。Intel Centrino Atom が世間にどういう変化を起こすかというお話。このCPUが、VistaやXPが動く高性能PCが手のひらにのる、簡単に持ち運べるPC…の登場を促す。夏以降、そのようなマシンが各社から様々,登場してくるという…。 これらの端末をどのように使うかを考えるというグループ・ディスカッションでも話したのだが、汎用高性能小型PCというコンセプトよりも専用単機能小型ガジェットが沢山あるというイメージの方がより楽しい未来を想像できる気がする。これ、賛成一票。 以前に《統合デバイス神話 [専用機 vs. 汎用機]》でも同じ趣旨のことを書いたのんだけど、あの汎用モーターの話に沿って書くと、この場合汎用モーターがCPU(とチップセット)ね。モータ
アップルは、モバイルPCを“Note”ではなく“Book”と呼ぶ。その背景にある思想はなんなのだろうか。アップルのプロダクトマーケティングディレクターである服部浩氏に聞いてみた。 ほかとは違うアップルの「ポータブルPC」 ──アップルが開発するポータブルPCを考えたとき、優先されているものがWindowsノートPCと異なっているように思えるのですが。 服部 アップルは、最も革新的な技術をコンシューマーユーザーにもたらすことを最優先に製品を作ってきた企業です。コンピュータをパーソナルなものにしたのはアップルであり、Macなのだと自負しています。それまで研究所でしか使っていなかったようなテクノロジーをごく普通の人々が使えるようにしたのですから。われわれの姿勢には、常に、そのことが根底に流れています。 ベストのポータブルとは何なのかを考えたときに、アップルの考えるポータブルマシンは、(ほかのノー
いまや iPod ラインの主力商品となった iPod Touch からすばらしい製品が生まれようとしている。iPod Touch はその先駆けだと、ビジネスウィークが書いている。 BusinessWeek: “The iPod Touch: Apple’s Sleeper Device” by Arik Hesseldahl: 13 March 2008 * * * コンピュータ vs 家電製品 iPhone の発表以来、アップルは新しい道を踏み出した。マックだけでなく、ポケットに入れて持ち運べるデバイス上でも動く OS X の新しいバーションを開発したことによって、これまで我々が「コンピュータ」と呼んだものと「家電製品」のデバイスと呼んできたものとの間の区別がはっきりしなくなっている。 Since it first unveiled the iPhone more tha
以下の記事を読んで、どうしても『日経エレクトロニクス』2008年2月25日号が読みたくなった。この分解記事は日本の製造業にとって重要なことを示唆している気がする。 【MacBook Air分解その5】「外は無駄なし,中身は無駄だらけ」 | 日経クロステック(xTECH) 今回の分解結果から判断できるのは,Apple社はハードウエアの設計の出来映えや徹底的なコストダウンに,さほど気を遣っていないことである。それよりも外観のデザインやソフトウエア,ユーザー・インタフェースなど,同社が得意とする側面に力を注いだのだろう。この姿勢は,iPodやiPhoneなど同社の他の製品にも共通すると見られる。MacBook Airの不可思議な作りは,ハードウエアの細部まで手を抜かない日本的なものづくりに対する,強烈なアンチテーゼなのかもしれない。 そんなわけで、会社にあった『日経エレクトロニクス』2008年2
ビジネス分野の物書きならばよく知っているように,カリフォルニア州クパチーノ注)の「神童」の仕事を少しでもけなそうものならば,Appleファンの逆鱗に触れて,たちどころに打ちのめされてしまう。我々がMacBook Airの分解記事で,Apple社の設計は効率の点で改善の余地があると指摘した後に出くわしたのは,ちょっとしたそれだった(関連記事)。我々の主張を米Wired誌のブログが取り上げて以来,記事を非難するコメントが次々に届いている。 注)同地にはApple Inc.の本社がある。 まず背景を整理しておきたい。日本のノート・パソコン・メーカーは,小振りなサブノート・パソコンを長い間手がけてきた。日本の消費者は少々高くてもコンパクトな機種を買ってくれるからで,ほとんどの機種が日本市場だけに向けたものである。たとえば,本誌の記者も重宝がっている,松下電器産業のレッツノート・シリーズ。同社のWe
MacBook Air 分解 – 外は無駄なし、中身は無駄だらけ:日経エレクトロニクス分解班 [Update] [キーボードには,ネジ留めするための微細な穴が無数に開いていた。] 日経エレクトロニクス分解班の MacBook Air に関する記事には考えさせられるところが多い。彼我の設計思想の差異をこれほど浮き上がらせているものはないように思われるからだ。 同記事には英訳も添えられていて、それが海外の読者の目にもとまった。 * * * 日本のエンジニアの印象 MacBook Air を分解した「日本のエンジニア」が抱いた感想は次のようなものだった。[英訳は元の記事に添えられたものによる。] Tech-On!: “【MacBook Air分解その5】「外は無駄なし,中身は無駄だらけ」” by 日経エレクトロニクス分解班: 18 February 2008[英訳はこちら] *
今回の分解結果から判断できるのは,Apple社はハードウエアの設計の出来映えや徹底的なコストダウンに,さほど気を遣っていないことである。それよりも外観のデザインやソフトウエア,ユーザー・インタフェースなど,同社が得意とする側面に力を注いだのだろう。この姿勢は,iPodやiPhoneなど同社の他の製品にも共通すると見られる。MacBook Airの不可思議な作りは,ハードウエアの細部まで手を抜かない日本的なものづくりに対する,強烈なアンチテーゼなのかもしれない。【【MacBook Air分解その5】「外は無駄なし,中身は無駄だらけ」 - モバイル - Tech-On!より引用】 これこそがまさにAppleが別の次元での勝負(=おもてなしでの勝負)を目指していることが良く分かる証拠。 ちなみに、これを見て「やはり垂直統合型の企業の方がコストが安くできるんだな」と決めつけるのは必ずしも正しくない
「MacBook Airの外観は無駄がなくてスマートですけど,中身は無駄ばかりってことですか?」。作業の後に宇野記者が発したこの一言が,分解を終えた技術者たちの感想を代弁していた。 日経エレクトロニクス分解班は,国内大手パソコン・メーカーの技術者複数名の協力を得て,再生が困難なところまでMacBook Airを解体してしてみた。その結果明らかになったのは,意外な内部構造だった。参加した技術者たちは,「事前の想像と全く違った」「ODMの製品も含めて,これまで見たどんなパソコンとも違う」と振り返る。 技術者一同を驚かせたのは,非常にコストのかかる作りになっていたことである。例えば,部品を固定するネジの本数が極めて多い。キーボードを据え付けるものだけで,30本ほどもある。「全体のネジの本数は,うちの会社が作る場合と比べて数倍」(技術者の一人)。上下の筐体をつなぐヒンジや外装部品の内面を見た技術者
今回のマックワールドや MacBook Air については、ひとによってその評価が必ずしも一致しないようだ。 例の Robert X. Cringely が興味深い見方をしている。これは周到に計算された壮大な計画のワンステップに過ぎない、チップを見れば全体が見えてくるというのだ。 PBS [The Pulpit]: “The Big Picture: Apple’s methodical moves show it takes time to change the world.” by Robert X. Cringely: 18 January 2008 * * * 株価が下がった 上がるのか、それとも下がるのか。ほとんどのニュースメディアにとって、今週のマックワールドは煎じ詰めればそういうことだった。アップルが発表する新製品はアップルの株価を上げるのか、それとも下げるの
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