ネオペイガニズムと緑のネットワーク ナチス・オカルトの根幹を成していたアリオゾフィ思想、ユダヤ人排除、古代ゲルマン神話復活運動は1945年のドイツ無条件降伏により一時的に潰える。 しかし1951年に英国で魔女禁止法が廃止され、ジェラルド・ガードナーが1954年“今日のウィッチクラフト”出版するなど、近代化されたオカルティズムやペイガニズム運動が徐々に欧州を中心として復活。 やがて1960年代のヒッピー運動やニューエイジ運動の後押しもあり、ネオペイガン運動として草の根ネットワーク的に欧米各地に発展。ドイツではアドルフ・シュライバー&ジグルーン・シュライバー夫妻によるアルマーネン教団がアリオゾフィー思想の復活の狼煙をあげる。 これらネオペイガン運動の流れは一方で反グローバリズムな民族主義と結びつく右翼路線に、また一方ではフェミニズムやエコロジー的社会主義運動と結びつく左翼路線へと枝分かれする。