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ブックマーク / blogs.itmedia.co.jp/kurikiyo (30)

  • セールスフォースドットコム社CMOにインタビューしました:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    Salesefore.com社が開催したイベントCloudForce Japanの会場で、同社CMO(Chief Marketing Officer)のKendall Collins氏にインタビューしてきました(ブログ掲載が遅くなってすみません) まず、Salesforce.com社における最近の動きについて質問しましたが、Collins氏は最も重要な点としてService Cloud2(コールセンター向けSaaS)におけるソーシャルメディアのサポートを挙げました。具体的には、facebook、twitter、そして、mixi等との連係機能です。この後、ソーシャルメディア全般の話で盛り上がってしまい結構な時間が立ってしまいました。 「日でもソーシャルメディアは大きな流れになっていますが、まだ若い人々中心、テクノロジー好きな人中心という感があり、ビジネスの世界で一般化したとは言えないと思い

    セールスフォースドットコム社CMOにインタビューしました:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • NetApp社のクラウド戦略について(2):栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    NetApp社のクラウド戦略についての続きです。 クラウド事業者あるいはインターナルクラウド(この言葉についてはいろいろありますので別記事で書きます)を展開する一般企業向けにストレージのソ リューションを売ることにフォーカスする(つまり自社ではクラウド事業はやらない)というNetApp社の戦略はシンプルであり妥当であると考えます。 しかし、ここでのポイントとなるのは差別化の方法です。あらゆるハードウェアベンダーについて言えることですがクラウドの世界では安価なコモディ ティテクノロジーを大量に使って「規模の経済」を出すことが重要となりますので、ハードで差別化するのは根的に難しいと言えます。Googleなどはそ もそも外部ストレージすら使っていないと推定されます(独自サーバの内蔵ディスクをファイルシステムレベルで抽象化して大容量/高信頼性のストレージ空間 を実現している)。 ということで、N

    NetApp社のクラウド戦略について(2):栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
    yyamano
    yyamano 2009/07/23
    NetApp社ではクラウドを4つのカテゴリーに分類しています。1)パブリック(Non-IT)、2)パブリック(IT)、3)プライベート・エクスターナル、4)プライベート・インターナルです。
  • NetApp社のクラウド戦略について(1):栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    #最近更新が滞っておりどうもすみませんでした。そろそろほぼ毎日更新ペースに戻します。エンタープライズIT:50%、知財:30%、翻訳:10%、雑談:10%くらいの配分で書いていく予定です。 ちょっと前になりますが、NetApp社のアナリストイベントに出席するために米国出張してきました。その内容、特に同社のクラウド戦略についてNDAに抵触しない範囲で何回かに分けて書いていこうかと思います。 まず、NetApp社についてですが、一般にはNASベンダーという認識があるのではと思います。実はこの認識はあまり正しくありません。 NetApp社の製品はストレージ側にファイルシステムがあるという点で技術的にはNASなのですが、プロトコルとしては通常のファイル共用プロトコルだ けではなくて、FC-SAN、iSCSI、FCOE(FC over Ethernet)等々ほぼ何でもサポートされています。DBMSな

    NetApp社のクラウド戦略について(1):栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • クラウドかオンプレミスかという二者択一は危険である:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    昨日のエントリーで、どのアプリケーションをクラウドでどのアプリケーションを自社内でやるかを判断するためのポートフォリオ管理が重要と書きました。しかし、この判断は、単にクラウドでやるか自社設置システム(オンプレミス)でやるかという二者択一の問題ではありません。 たとえば、ハードウェア資源所要量の幅が大きいアプリケーションがあるとします(典型的には特定の季節に需要が急増するタイプの業務)。もちろん、このようなアプリケーションは従量制料金のクラウドで稼働するのに向いていますが、それが唯一の選択肢ではありません。サーバ・ベンダーが提供するCOD(キャパシティ・オン・デマンド)などの購買プログラムを使うことで、ハードウェアの資源消費量が多い時だけ料金が増加するような支払い形式を取ることができます。 データセンターのスペースが足りなくなったとします。この場合でも、従量制のクラウドだけが唯一の選択肢では

    クラウドかオンプレミスかという二者択一は危険である:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • クラウドコンピューティングは安上がりではない:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    「低価格」のクラウド・ストレージ・サービスとしてメジャーなAmazonのS3(Simple Storage Service)ですが、現時点における料金はストレージ1GBあたり月額15セント、つまり約15円です。安いようですが、1TBのデータを1ヶ月保管すると15000円、これ以外にデータ転送料に応じた料金がかかります。1TBのベアドライブの価格が1万円を割っていることを考えると決して安くはありません。 もう少し公平な比較として、1TBのエンタープライズ・ストレージについて考えます。構成によって容量あたり単価は大きく変わりますが、1TBあたり20万円とすればそれほど大きくはずれないでしょう。ハードウェア価格はTCOの30%程度という経験則を使ってTCO(総合保有コスト)を推定すると60万円。ライフサイクルを5年とすると月額10000円です。転送料金不要であることを考えれば、クラウドを使うより

    クラウドコンピューティングは安上がりではない:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • 「ソーシャルCRMの列車はもう動き出している」とオラクルSVP:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    先日、オラクルのCRM担当SVPのAnthony Lye氏にインタビューしましたので、ブログに載せられそうな部分のみ抜粋してご報告します。 同氏はSiebel, Remedy等でマネージメント職を経験してきたCRMのベテランです。気さくにお話ししてくれましたが、眼光鋭くてちょっと怖いです(笑) 栗「Anthonyさんは、オラクルの4つのCRM製品ラインをすべて担当されているのですか?」 ア「はいそうです。EBS CRM, Fusion Applications CRM, Peoplesoft CRM, Siebelという4つの製品ラインはそれぞれ独立して開発されていますが、戦略は私が統括しています。」 栗「その4つの製品ラインをどのようにポジショニングしているのですか?」 ア「それはよい質問ですね。お客様のセグメントに合わせてポジショニングしています。Who buys?そしてWhy do

    「ソーシャルCRMの列車はもう動き出している」とオラクルSVP:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • クラウドにおけるレイテンシ問題について:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    先日のグリッド協議会のワークショップで産総研の研究者の方がAmazon EC2の使用経験について話されていましたが、米国のサーバとのレイテンシ(通信遅延)が200ミリ秒近くあるので開発作業が結構stressfulであったと言われていました。 業務系プログラムやブログ投稿のようにサーバとブラウザー間のやり取りがそれほど多くないアプリケーションであれば、あまりレイテンシは気にならないのですが、グラフィカルな開発のようにサーバとのやり取りが頻繁に発生するアプリケーションではレイテンシがユーザーエクスペリエンスに与える影響は無視できないと思います。ワープロやスプレッドシートなどのオンライン・オフィスにおいても同様です。Ajaxを駆使したり、ローカルにアプレットをダウンロードしたりすることで多少は軽減されるかもしれませんが。 また、証券取引のアプリケーションなどでも、数ミリ秒の処理タイミングの差によ

    クラウドにおけるレイテンシ問題について:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
    yyamano
    yyamano 2008/12/04
    短期的な回答は、そういうアプリではクラウドを使うな
  • クラウドと"Fail Fast"について:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    ちょっと前のエントリーで"Cloud Computing by Example"の表を作ってコメントを求めました。で、コメントをいただいたのに全然フォローしてませんでした。また、先日行なったグリッド協議会のワークショップでも質問をメールでいただいていたにもかかわらず答えていないという状況です。どうもすみません。と言うことで、ここでまとめて回答します。 まず、表にある"Fail Often, Fail Quick, Fail Cheap"の説明ですが、これは失敗した時に迅速に撤退できることを意味します。無理に失敗しろというわけではなく、失敗を許容せよ、ただし、失敗するなら迅速にかつあまりコストをかけるなという思想です。不確実性が高い環境においては、すべてのことが成功するとは限らない、かと言って絶対成功するように計画に時間をかけ過ぎていては機を逸してしまう。とりあえずやってみてダメだったらすぐ

    クラウドと"Fail Fast"について:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • 「機内雑誌症候群」について:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    米国のIT業界において"Airline Magazine Syndrome"という言い方があります。企業の(ITに詳しくない)CEOが飛行機で出張中に機内にある(非IT系の)雑誌で、「間違ってはいないが話を単純化しすぎ」のIT系記事を読んで真に受けてしまい、会社に戻ってからCIOやITマネージャーにとんちんかんな指令を出して困らせるというケースです。 「間違ってはいないが話を単純化しすぎ」の例としては、 オープンシステムになればどのベンダーのハードウェアでも同じアプリケーションが動くようになる Java言語を使えばどのOSでも同じアプリケーションが動くようになるのでマイクロソフトの支配は終焉する(これは日の高名な某(非ITコンサルタントが昔言ってました) グリッドで多数の小型コンピュータを組み合わせれば大型コンピュータは不要になる IT技術者は中国やインドで雇えばよいので日IT技術

    「機内雑誌症候群」について:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • Dreamforce便り(4):チーフストラテジィオフィサーへのインタビュー:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    Saleforce.com社プレジデント兼チーフストラテジオフィサーのスティーブ・ケイクブレッド氏にグループインタビューしました。同氏は日においてYHPやAutodesk Japanで要職を経験してきた日通でもあります。以下、簡単に抜粋。 栗「ブログに貴社の戦略的目標は『マイクロソフト抜きのエコシステムを作ることだ』と書いてしましたがそう言ってしまってよいでしょうか?」 ケ「よいと思います。我々はOutlookもサポートしていますのでマイクロソフトはパートナーとも言えますが、マイクロソフトはクラウドという点では明らかに出遅れています。先日、Windows Azureのデモムービーを見ましたが、そこでは開発者が『Azureの開発キットをダウンロードしたのですぐに開発できる』と言っていました。我々の定義ではダウンロードソフトウェアを必要とする環境はクラウドとは呼べません。ブラウザを通じてす

    Dreamforce便り(4):チーフストラテジィオフィサーへのインタビュー:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
    yyamano
    yyamano 2008/11/11
    "得意な領域を持ったものそうしが容易に統合できることこそがクラウドの価値と言えます"
  • Dreamforce便り(2):マイクロソフト抜きのエコシステム:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    DreamForce初日の基調講演はマークベニオフが1時間半にわたりしゃべりまくりました。 今日はプラットフォームを語る日で明日はアプリケーションを語る日だそうです。昨日のエントリーで実質SaaSなのにクラウド、クラウドと言っていて良いのかみたいな話を書きましたが、ちょっと考え直しました。というのは、Saleforce.com社のプラットフォーム系のビジネスの比重がきわめて大きくなっているからです。Saleseforce.com社=SaaS+PaaSと考えれば、クラウド・プラットフォームの会社と言っても過言ではないでしょう。 さて、プラットフォーム系、つまり、Force.com関連の発表ですが、大きいのはFacebookおよびAmazonとの提携です。両サービスのAPIとForce.com環境が統合されます。 Facebookというと日ではピンと来ないかもしれませんが、挙手によるサーベイ

    Dreamforce便り(2):マイクロソフト抜きのエコシステム:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
    yyamano
    yyamano 2008/11/11
  • Dreamforce便り(1):メッセージングはクラウド一色:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    Salesforce.com社のイベントDreamoforce 08に取材に来ています。昨年はクラウドのクの字もなかったようですが年度はクラウド一色。 会場ではクラウドギャル(一部クラウドマム)がお出迎え。 ビーンバッグもクラウド風。 私もクラウドに乗ってみましたw。 展示会もCloud Expoと命名。 "No Software"くんがお出迎え 数多くの小規模付加価値ベンダーが出展しています。 二重入力排除ソリューションってなんてニッチなの。 Informaticaのクラウド向けデータ統合ソリューション、これは今後重要になってくると思います。 コンサルティング会社も数多く出展しておりSalesforce.com社をプラットフォームとしたエコシステムが確実に構築されているように見えます。「クラウドが普及するとSIerの出番はなくなる」という見方はどう考えても間違ってると思えます。 全体的

    Dreamforce便り(1):メッセージングはクラウド一色:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
    yyamano
    yyamano 2008/11/11
    "「クラウドが普及するとSIerの出番はなくなる」という見方はどう考えても間違ってる"
  • Tim O'Reillyをパクって"Cloud Computing by Example"の表を作ってみた:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    Tim O'ReillyのWeb 2.0に関する有名な記事"What is Web 2.0"の中で、Web 2.0的なるものとWeb 1.0的なるものの具体例を表で対比することで、Web 2.0とは何かを明らかにするという手法が使われていました。DoubleClickがWeb 1.0的で、AdSenseがWeb 2.0的、AkamaiがWeb 1.0的でBitTorrentがWeb 2.0的というような例の表です。 質的に境界線が不明確なWeb 2.0のような概念をクリアーにするためにはこのように具体例を列挙して("by example"方式で)説明するとわかりやすいと思われます。 ということでこの方法をパクって、クラウド・コンピューティングでも同じような表を作ってみました。 従来型コンピューティング的 クラウド・コンピューティング的

    Tim O'Reillyをパクって"Cloud Computing by Example"の表を作ってみた:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • 日経ITPro記者さんのクラウドに関する疑問に勝手に答える:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    ちょっと前になりますが、日経ITProの記者の眼のコーナーに「調べれば調べるほど分からなくなる『クラウド』」 という記事が載りました。クラウドを企業コンピューティングの世界で活用しようとする時に、ある程度企業ITを経験した人であれば誰もが思う疑問だと思いますので、ここで勝手に私なりの回答を書いてしまいます。 1.データの移行はどうするのか? システムにリプレースがあるように,サービスのリプレースもある。A社のSaaSからB社のSaaSにリプレースする場合,A社のSaaSに蓄積されたマ スター/トランザクション・データをB社のSaaSに移行しなければならない。その際,どういう形式でデータを出力できるのか,どうやってデータを運搬す るのか。 この質問に対する答は、「ユーザーは、今までOSのAPIやプロセッサの命令セットにより囲い込まれてきたように、クラウドの世界ではデータにより囲い込まれる」と

    日経ITPro記者さんのクラウドに関する疑問に勝手に答える:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • 賭博産業におけるCRMについて:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    今週はTeradataユーザーグループ主催のイベントであるPARTNERSに出席のため、ラスベガスに来ています。このイベントは、ベンダー主催でもなく、イベント屋さん主催でもなく、ユーザー会主催である点がポイント。ゆえに、ユーザーの生の声による事例が数多く聞けるという点でアナリスト的には貴重な機会です。来場者数は3000名強。Teradataはほぼデータウェアハウス専業ベンダーなので、世界最大のデータウェアハウスのイベントと言ってよいでしょう。 初日のワークショップでは、Teradata社CTOのStephan Brobst氏のデータモデリングのセッションを聞きました。Brobst氏はMITのコンピュータ・サイエンス修士とハーバードMBAという「学歴王」の人。データウェアハウスについてはテクノロジーもマーケットも知り尽くしています。私は定期的にインタビューさせていただいているのですが、明日も

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  • 中山信弘先生の講演を聞いてきました:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    ICPF(情報通信政策フォーラム)の第4回セミナー「デジタル・コンテンツ利用促進のための法制度について」に行ってきました。西村あさひ法律事務所の岩倉正和先生が主にネット法について、そして、中山信弘先生がフェアユースについて話されるという構成です。 ここでサマリーを書こうかと思いましたが、津田大介さんがTwitter上でかなりの再現度で実況をされていますので、ご興味ある方は津田さんのタイムラインを参照ください。 私の質問に関する部分だけちょっと補足しておきます。津田さんのタイムラインだと、 栗原「昔から心変わりした理由は?」 中山「心変わりではなく、情勢を見る目が変わった。学者の頃はベンチャービジネスへの認識が甘かった。今情勢を見るとネットの最先端を見れば、法的リスクよりも時間を選ぶ人がいるということがわかった」 となってますが、「昔から心変わりした」というのは中山先生の教科書『著作権法』で

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  • 米国では1年ちょっとでDRMフリー音楽配信が当たり前になってしまった件について:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    Wal-Martが販売していたDRM認証サーバの運用を停止するということで、DRM付きMP3ファイルを買っていた消費者がファイルの転送等ができなくなってしまうということが、ちょっと問題になっています(関連記事)。Wal-Martは、DRMサーバの遮断前にCD-Rにコピーすることで対応せよと言っているようですが、「リファンドしろ」という声もあるようです。 Wal-Martがどうするのかはわかりませんが、これを見て思うのは米国ではDRMフリーの音楽配信が当たり前になってしまったんだなあということです。 昨年の2月にスティーブジョブズが「DRM不要論」を提唱した時は、「そんなことをしたら違法コピーが蔓延して音楽産業は壊滅する」とか「DRMを廃止できないのとわかっていてのジョブズの詭弁である」というような意見がありました(私も後者の立場でブログ・エントリーを書いたりしました)。 それから1年ちょっ

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  • クラウドとグリッドの違いとは?:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    #「次回に書く」と言っていたわりにもったいぶってすみません。お盆明けにアップした方がよいかなと思ったので。 網羅的に調べたわけではないですが、ベンダーの人と話したり、文献を調べたりすると、クラウドとグリッドの違いについては以下のような考え方があると思います。 1.クラウドとグリッドは同じだよ派 ASPとSaaSの関係のように、基的な概念は同じだけどマーケティング的な理由で新しげな言葉を使ってみたということだと思います。以前のエントリーのコメントにあるように、クラウドは利用者側から見たパラダイムで、グリッドは実装側から見たパラダイムという見方もできるかと思います。 2.グリッドはクラウドのサブセットだよ派 IBMはこの立場のようです(実は、記者発表では触れてませんでしたが業界アナリスト向けの電話会議で私が米国のクラウド責任者に質問しました)。 グリッドは広域分散の超並列アプリケーションの基

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  • 検索エンジンの著作権問題についてのFAQ:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    ちょっと今さら感もある話題ですが、先日やったセミナーで質問が出たりもしたので、ここで一度まとめておきたいと思います。 Q1. なぜ日では検索エンジンが著作権侵害と言われているの? A1. 検索エンジンでは、著作物を含む他人のウェブ・サイトをコピーしてキャッシュ(と呼んではいるが実際には永続的ストレージ)を作ったり、サムネールを作ったりしています。これは、著作権法上は複製にあたります。日の著作権法では、権利者の許諾なく、著作物の利用(複製等)をできるケースを限定的に規定しています(引用だとか、教科書での使用だとか)。検索エンジンでの複製はこのような限定的ケースに含まれていないため、法律を厳密に解釈すると著作権侵害ということになってしまうわけです。 Q2.どういう人がこういう解釈を主張しているの? A2. 以前から検索エンジン違法説は学識者の間で唱えられていましたが、昨年の10月に出された

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  • フリーライダーを許すビジネスモデルについて:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    ペニーギャップ(「無料」と「ほぼ無料」の間には消費者意識に大きな差がある)という話を以前書きました。 ペニーギャップが当にあるとするならば、たとえば、100万円の収益を上げなければならない場合には、一律100円の料金で1万人に売るよりも、無料で多数の人に利用してもらってそのうちの1000人がプレミアム版やグッズの料金として1000円出してくれることを期待した方がよいケースがあり得ます(もちろん、売ろうとしているサービスや製品の特性にもよりますが)。 こういうモデルをフリーミアム(freemium)モデルというそうです(プレミアム(premium)のシャレです)。もちろん、フリーミアムモデルにも、誰も有償版を買ってくれないリスクがあります。しかし、ペニーギャップが存在するならば、100円なんてただ同然だからみんな買ってくれるだろうという売り手の期待が成り立たないリスクの方が高いと思われます

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