キヤノンITSによると、5日以降に国内で感染報告が増えている。この脆弱性が含まれるReader/Acrobatの旧版は、2013年秋に発覚したXPの脆弱性を突く攻撃にも使われた。 キヤノンITソリューションズは5月20日、同社が国内販売を手掛けるセキュリティソフトESETでAdobe Readerの既知の脆弱性を狙う不正プログラムの感染報告が急増していると伝えた。脆弱性を悪用された場合、攻撃者によってリモートからシステムを制御されてしまう恐れがあり、同社は注意を呼び掛けている。 同社によると、不正プログラムの「PDF/Exploit.CVE-2013-2729」はAdobe ReaderとAcrobatの旧バージョンに存在する整数オーバーフローの脆弱性(CVE-2013-2729)を悪用する。ESETの観測では5日頃から感染報告が急増し、国内ユーザーの約6%から報告があった。 Adobeは