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ブックマーク / kaikaji.hatenablog.com (9)

  • アイ・ウェイウェイ氏拘束さる - 梶ピエールのブログ

    上のようなことを書いていたら、日(3日)になって、日でも展覧会が開催された世界的な芸術家、アイ・ウェイウェイ(艾未未)氏が北京空港で香港行きの飛行機に乗ろうとしているところ当局に拘束され、北京郊外にある彼のスタジオも十数名の警官による捜索がなされているという報道がなされた。以下は英ガーディアン紙の報道より。 China's best-known artist Ai Weiwei has been detained at Beijing airport this morning and police have surrounded his studio in the capital. The 53-year-old, who designed the Olympic Bird's Nest stadium, has been an outspoken critic of the gove

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  • 中国外交を左右する学者たち - 梶ピエールのブログ

    13日付の日経新聞の国際欄で、王逸舟氏と閻学通氏というトウ小平の「韜光養晦」外交への姿勢をめぐって対照的な主張を展開する外交専門家のオピニオンが紹介されていた。中国の政府内の政策過程が徹底して不透明であるだけに、こうした政策決定に影響を与えると考えられる有力な大学教授の見解をジャーナリズムで紹介する試みは貴重だと思う。政治家の先生方はこの二人の名前くらいは覚えておいてください。また、王氏についてはすでに以下の著作が翻訳されている。 中国外交の新思考 作者: 王逸舟,天児慧,青山瑠妙出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2007/03メディア: 単行 クリック: 4回この商品を含むブログ (2件) を見る さて、同士では王氏をリベラリスト、閻氏をリアリスト、として紹介していた。しかし、閻学通氏についてはリアリストというよりもむしろ国益重視派、ゴリゴリのタカ派として専門家の間では知られ

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    zyesuta
    zyesuta 2011/01/14
    王逸舟氏と閻学通氏
  • 「人間の条件」とアジアにおける「公共圏」:劉暁波氏のノーベル平和賞受賞をどう考えるか - 梶ピエールのブログ

    来月に劉暁波氏のノーベル平和賞授賞式を控え、参加しない国はどことどこだ、ということでまた関心が高まっているようだ。あまりフォローはしていないのだが、受賞以来、日でも僕自身の予想以上に詳しく劉氏とその思想的な背景についての報道がなされたようで、長らく絶版になっていた劉氏の『現代中国知識人批判』までがすぐに復刊された。このを開いてみればわかることだが、劉暁波が欧米かぶれの近代主義者だというようなレッテル貼りはまったくの誤りで、むしろアジアにおける「抵抗する知識人」の系譜に連なる人物であることがよくわかる。 現代中国知識人批判 作者: 劉暁波,野沢俊敬出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 1992/09/30メディア: 単行 クリック: 11回この商品を含むブログ (4件) を見る さて、授賞式にあたっては中国政府は劉氏のの出席も認めなかっただけでなく、諸外国に対しても欠席を呼びかけるな

    「人間の条件」とアジアにおける「公共圏」:劉暁波氏のノーベル平和賞受賞をどう考えるか - 梶ピエールのブログ
    zyesuta
    zyesuta 2010/11/21
    「ある国の「社会問題」について、国際社会が直接に介入しなくてもよいようにするためにこそ、「社会問題」に対する国内言論の自由権の問題には、むしろ積極的に国際社会からの介入が必要になるのではないか」
  • 毛沢東と「野望の王国」 - 梶ピエールのブログ

    ・・さて、前置きのつもりの上の文章ががずいぶん長くなってしまったので、別エントリを立てます。というわけで日だけではなく世界中でその振る舞いが警戒されつつある中国とはどういう国なのか、その「建国」の事情に立ち返って捉えなおすには、なんといってもこの書物でしょう。 毛沢東 ある人生(上) 作者: フィリップショート,山形浩生,守岡桜出版社/メーカー: 白水社発売日: 2010/07/17メディア: 単行購入: 2人 クリック: 20回この商品を含むブログ (19件) を見る毛沢東 ある人生(下) 作者: フィリップショート,山形浩生,守岡桜出版社/メーカー: 白水社発売日: 2010/07/17メディア: 単行購入: 2人 クリック: 5回この商品を含むブログ (12件) を見る  7月に出たこの上下巻は相変わらず書店の中国コーナーに平積みにされているけど、若年層の中国離れがいっそう進

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  • 中国は反日に萌えているか - 梶ピエールのブログ

    中国屋などを生業にしていて一番いかんと思うのは「建国記念の日」というと反射的に10月1日を思い浮かべてしまうことである。2月11日?それって誰が何をした日でしたっけ? ・・さて、そんな私にとって(?)、前に書いたように領土問題というのは、個人的にほとんど萌えない話題だし、政府の対応のまずさなどについてはいくらでも論じる人がいるでしょうから、そちらにお任せします。 ただ、これも盛んに言われることで、中国政府の強硬政府の背景に民衆のナショナリズムの吹き上がりがある、というのはその通りだとは思うが、これを2005年の反日デモの時とと同列に捉えるのは大きな間違いだと思うので、その点だけ指摘しておきたい。 前回の反日騒ぎの時には、まず2004年に尖閣諸島上陸とか、日の国連安保理常任理事国反対の署名など一部活動家が反日の声を上げていたのが次第に注目を集め始め、同年夏にサッカーアジア杯のブーイングに代

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    zyesuta
    zyesuta 2010/10/02
    「中国政府共産党の姿勢が5年前、いや江沢民時代とまったく変わっていないのに、少なくとも大都市に住む市民の「愛国」に対する意識には確実に変化が生じている」シニカルな都市住民が増えている?
  • 中国の異民族支配 - 梶ピエールのブログ

    (1)、(2)、(3)、(4) 野口信彦氏による連載。とても勉強になる(ただし、記事は下から順番に並んでいるので注意)。ちなみに、野口信彦さんの『シルクロードの光と影』は、そのすばらしい写真も含めて、とてもよいだ。こういう時期だからこそ、多くの人(もちろん中国人を含む)に読まれて欲しいと思う。 シルクロードの光と影 作者: 野口信彦出版社/メーカー: めこん発売日: 2007/03メディア: 単行この商品を含むブログ (3件) を見る

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  • BMDを棄つるの覚悟 - 梶ピエールのブログ

    珍しく反響の大きかった拙エントリ「経済学的思考のすすめ」について、Baatarismさんからトラックバックをいただいている。 まず、北朝鮮が打ち上げに失敗して日国内の市街地に墜ちてきたときの経済的な損害は大きいでしょう。しかし、その一方で、北朝鮮が打ち上げに失敗して日の国土に落ちる可能性はもともと非常に小さいですし、北朝鮮も失敗時に備えて爆破装置は搭載していたようです。だから、テポドンが日に落ちる可能性はほとんどゼロだったでしょう。さらに落ちたとしても市街地以外の場所に落ちる可能性も考えられます。 従って経済的な損害の観点で考えれば、今回の打ち上げにおける日のリスクは小さく、恐らく迎撃態勢に費やしたコストには見合わなかったと思います。 しかし政治的に考えると、憲法13条で「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限

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  • 積極果敢な中国の政府と中央銀行 - 梶ピエールのブログ

    このたびの中国の4万億元の経済対策については、日のネット界ではなんといっても津上俊哉氏の分析が詳しいが、こちらの方でもいくつか重要だと思える点をメモしておきたい。まず強調しておくべきなのは、中央銀行が眠ったまま機能していないどこかの国とは異なり、今回の決定が大規模な財政出動と金融緩和のポリシー・ミックスである、ということがはっきりしている点だ。このことは温家宝首相が内需拡大策を打ち出してから間髪を入れず、周小川中国人民銀行行長が、年内の利下げも視野に入れた金融緩和によって財政的な刺激策をサポートするという姿勢を明確に打ち出していることからも明らかである。このような金融当局の積極姿勢を裏付けるように、11日には国債レポ市場における公開市場操作を通じて500億元規模という大規模な流動性供給が行われたと伝えられた。同時に、短期金融市場における流動性供給の手段として新たに入札型ターム物貸出(TA

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  • 中央銀行の独立性について―スティグリッツ先生に聞いてみよう - 梶ピエールのブログ

    スティグリッツ教授の経済教室―グローバル経済のトピックスを読み解く 作者: ジョセフ・E・スティグリッツ,藪下史郎,藤井清美出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2007/10/19メディア: 単行購入: 9人 クリック: 97回この商品を含むブログ (36件) を見る 同書71-73ページより。 中央銀行は政府からの独立性を保ち、物価の安定だけに傾注するべきだという主張は、「経済改革」というスローガンの中核になっている。政策についての他の多くの金言と同じく、この主張も何度も繰り返されるうちに、いつの間にか広く信じられるようになっている。しかし、根拠のない断定は、それが中央銀行によるものでも、調査や分析の代わりにはなりえない。 調査が示唆しているのは、中央銀行は物価の安定に専念したほうがインフレをうまく抑制できるということだ。しかし、インフレの抑制はそれ自体が目的ではない。それは、

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