マスメディアに代表される既得権者がネットを敵視している云々という言い方をするとネットでは受けが良いのだと思いますが,実際のところ,マスメディアやコンテンツ産業のライツ部門以外の人々でネットを特に敵視している人というのは,実際にはそうそう見かけるものではありません。 むしろ,ネットの側からの現実社会への敵意があまりに強いので,現実社会は,これとどう付き合っていこうか考えあぐねているというのが実情に近いように思います。 瀬尾准教授の一件だって,実名と所属を明らかにしていたが故に「現実社会の側の人間」と認識されたが故に,「打ち倒すべき敵」扱いをされてしまったわけであって,あの程度の不謹慎な発言が匿名掲示板や匿名ブログに投稿されていたとすれば,むしろその削除等を申請したりする側が攻撃されかねないのが実情でしょう(といいますか,実際,2ちゃんねるの投稿に関して侮辱ないし名誉毀損として訴訟が提起された