福岡県内で1日、日ごと最多となる32人の新型コロナウイルス感染が確認されたが、感染ルートが把握できないケースが急増している。市中感染の拡大が懸念され、専門家は「今後、感染者が大幅に増える可能性も否定できない」と指摘。院内感染などで「クラスター」(感染者集団)が発生したケースと異なり、それぞれに感染ルートをたどる必要があり、行政の担当者からは「対応が難しい」との声が漏れる。 「1人でも大変なのに…。現場が凍り付いた」。北九州市の担当者は、こう打ち明ける。3月31日に新たに感染が確認された10人のうち、海外渡航者や感染者との濃厚接触者は3人だけ。残る7人は10~90代と年齢もばらばらで、居住区もほぼ市内全域に広がっていた。 7人が同じ施設や場所に行ったことも確認できておらず、市は「クラスター感染ではない」としている。7人の行動履歴などの把握は難航し、31日には80~90代の感染者が高齢者施設に
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