屋外で遊ぶ子どもたち。中国・河北省で(2012年2月3日撮影、資料写真)。(c)AFP/Ed Jones 【11月11日 AFP】中国では、親が出稼ぎで都市部へと移動し、農村部に残されたいわゆる「留守児童」の数が902万人に上っていることが10日、明らかになった。中国民生部が同日、最新の政府調査の結果を発表した。 こうした子どもたちは一般に、祖父母の保護下に置かれるが、中には保護者がいない子どもたちも存在する。このような子どもたちの苦境については、長きにわたった中国の経済成長の影で生じた大きな社会問題のうちの一つとみられている。 中国では数億人の季節労働者が、出稼ぎのために都市部へと移り住んでいるが、同国の戸籍(戸口)管理制度の下では、子どもたちは都市部で学校や医療機関を利用することが難しく、やむを得ず親族に預けられるケースがほとんどだ。子どもたちは、年に1度しか親に会えないことも少なくな