訪朝日程を終えて非核化への進展が見られないまま平壌をたつポンペオ(右、7月7日) Andrew Hamik-REUTERS <歴史的会談は壮大なトランプ劇場だった? ポンペオ米国務長官の手ぶら帰国が示唆する不都合な未来> マイク・ポンペオ米国務長官にとって、北朝鮮との交渉を進展させるというドナルド・トランプ米大統領の宣言を現実化するのは決して簡単なことではなかった。7月6~7日に平壌を訪問したポンペオには、いくつもの大きな障害があった。 障害の一部は、トランプ政権が自ら招いたものだ。タカ派で有名なジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が非核化の期限を1年と発言したことに加えて、北朝鮮が核戦力の隠蔽をもくろんでいるという米当局の報告書が漏洩したことで、ポンペオは極めて困難な立場に立たされていた。 金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、望むものは仲介者を抜きにトランプ本人
<シリア南西部にイスラエルが越境攻撃を繰り返している。古くて新しいアラブ・イスラエル紛争のロジックに回帰させようとしているかのようだ> 「シリア革命」発祥の地であるダルアー市がシリア政府の手に陥ちた──同市中心街で抵抗を続けてきた反体制派が7月12日、シリア政府との停戦に応じ、武器を棄ててイドリブ県に去ったのである。 自由や尊厳といった理念ではなく、暴力によって支配された町 ダルアー市は、シリアで「アラブの春」が高揚するきっかけとなる事件が起きた町だ。2011年3月末、10代前半の子供たちが、チュニジアやエジプトでの抗議デモで掲げられた「国民は体制打倒を望む」というスローガンを、遊び半分で壁に落書きしたのがこの町だった。 抗議デモの波及に神経をとがらせていた治安当局は、この一件に過剰に反応し、子供たちを捕らえて拷問にかけた。家族や地元住民の不満は抗議運動に発展し、デモは各地に拡がった。治安
靴、ベルト、財布および小銭入れに使われる革の前処理を行うバングラデシュの革なめし工場は、毒性の強い化学廃棄物を河川に廃棄して環境を汚染し、また児童への労働搾取を行ったため政府に操業停止を命じられた。しかし新しい工業団地へ移転して操業を再開して以来1年以上もの間、付近を流れる河川に再び有毒物質を垂れ流し続けている。 「工場のせいで川が死んでいく。水の色が変わり果ててしまった」と、日雇い労働者として工場で働く地元の住民、アブダス・シャクール氏は先週、AP通信の記者に語り、「私は何十年もの間ここに住み続けている。川の状態が昨年1年間で劇的に悪化した」とも述べた。 牛皮の毛を除去し、柔らかい革に仕上げる作業は汚染を伴う可能性がある。ダッカ近郊のハザーリーバーグには以前、150以上もの革なめし工場が存在した。1年前まで、大気中に化学物質や剥いだ革の破片の腐った臭気が充満して非常に有害だったため、環境
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