逮捕された謎の男・セクシー 日本で「セクシー」と聞けば、近頃何かと話題になる小泉進次郎環境大臣が頭に浮かぶ人も多いだろう。 一方のアメリカ・カリフォルニア州では先日、Sexy Vegan(セクシー・ヴィーガン・本名)という37歳の男が逮捕された。
日本は毎年同じことが繰り返される、きわめて安定した国である。カレンダー商戦においてもしかり。今年も“あのカレンダー”が安定した人気を誇っている。しかも今年はついに、人気ナンバー1に輝いたというではないか──。 ロシア紙「コムソモリスカヤ・プラウダ」は、驚きをもってそう報じる。 還暦をとうに過ぎてなおテストステロンみなぎる一人の男が、氷上を駆け、水を滴らせ、仔犬と戯れ、そして射抜くような目でこちらを見つめる。一分の隙もない礼服姿で現れたかと思えば、翌月は上半身もあらわに分厚い胸筋を見せつける。スーツも迷彩服も柔道着もジーンズも同じくらい似合う国家元首なんて、この世の中に、彼をおいて他にいるだろうか?
1 初期人類と言語的人類はまったく別もの 人類がアフリカで生まれたことは、いまや常識である。 だけどアフリカのどこで、いつ、どのように生まれたのかということになると、まだ確かなことはわかっていない。どうしてわかっていないのだろう。 そもそも、人類という言葉(概念)が、広すぎるところに問題がある。ラーメンの歴史を知りたいのに、おのおのが自分の好きな麺を論じているのだ。 科学雑誌ですら、「人類の起源」というタイトルで、直立二足歩行する猿人を論ずることもあれば、言葉を獲得した現生人類を論ずることもある。そのために議論が錯綜し、混乱するのだ。人類学者や言語学者も、この問題を放置したまま議論を続けている。 「人類」というひとつの言葉で、「300万年前に直立二足歩行しはじめた初期人類」と、「7万年前に肺の気道の出口である喉頭が食道の途中にまで降下して、母音の発声が可能になった言語的人類」とを区別せずに
英国中部の都市バーミンガムでは、顔をベールですっぽりと覆った女性の姿をよく見かける PHOTO: MIKE KEMP / IN PICTURES / GETTY IMAGES 2017年にいたましいテロ事件が相次いだ英国で、世界的に注目を浴びた都市がある。中部の工業都市バーミンガムだ。 バーミンガムにはイスラム教徒のなかでも厳格主義者とされる「サラフィスト」たちの一大コミュニティがあり、イスラム嫌悪が進むフランスなどからの移住者が急増しているのだ。 3月に国会議事堂近辺でテロ事件が起きた際には、バーミンガムの住人にもテロ容疑の家宅捜査が及んだ。このニュースによって「安住の地を追われるかもしれない」と、戦々恐々としている地元の人々も多い。 なぜ、サラフィストたちはバーミンガムに集まるのか? 彼らは善良な市民なのか、それともテロリスト予備軍なのか? 彼らを「追い出した」側、フランスから記者が現
リオデジャネイロから北へ250㎞ほど行ったところに、住民のほとんどが女性という不思議な村がある。のどかな田園風景が広がるこのノイヴァ・ド・コルデイロ村の住民数は約600人。その大部分を20~35歳の独身女性が占めるのだ。 なぜこのような村が存在しているのか。その起源は19世紀にさかのぼる。不倫が原因でカトリック教会から破門された女性が住み始め、その後徐々に独身女性や離婚した女性が子供と一緒に移り住んできたという。彼女たちは、宗教から生活スタイルまですべてを男性に決められることに疲れ、女性だけのルールを作り上げてきた。 「男子禁制」のこの村では、村づくりの方針を決めるのも、農作業をするのも、宗教儀式を取り仕切るのもすべて女性。結婚自体は許されているが、夫は出稼ぎしなくてはならず、村に戻れるのは週末だけだ。住民のロザリー・フェルナンデス(49)は、女性だけでルールを作ったほうが、村はより美しく
2016年4月5日、ロシアの捜査当局は、首都モスクワと第二の都市サンクトペテルブルクにある「オウム真理教」信者の住居など20ヵ所を一斉に捜索した。ロシア紙「論拠と事実」などが報じている。 ロシアではオウム真理教はテロ組織と認定されており、1995年に東京で起きた地下鉄サリン事件以来、活動を禁止されている。だがこのカルト教団は、「アレフ」「ソンシ(尊師)」「アートマン」「ロータス」などと名称を変え、活動を続けていたのだ。 オウム真理教信者は2011年にモスクワとサンクトペテルブルクに拠点を設け、2012〜14年の間にインターネットを通じて寄付金を募っていたとみられている。 ロシア連邦捜査委員会のマルキン報道官は、この団体が「市民への暴力および健康被害を及ぼす行為を行っていた」として、刑事事件として立件したことを明らかにした。 1990年代初め頃、オウム真理教はロシアで勢力拡大を図った。92年
北緯78度の極寒の地は意外なほど“国際的”だ。「一年のうち4ヵ月は夜が続く町」にやってきた外国人労働者たちの暮らしとは。 移民が快く歓迎される場所があるとすれば、それは間違いなく北極圏だ。北極線より高緯度にあるロングイェールビーンには、どんな国籍であっても無条件で移住することができる。 ノルウェー領スヴァールバル諸島では、どんな外国人でも、仕事と住居さえ見つければビザや滞在許可証は不要になっている。もちろん、この地での一風変わった生活になじめればの話だが……。 飛行機の窓からは、年に9ヵ月もの間、雪に覆われる山脈が、海の深い青色に削られる様子が見える。そして雪以外に何もない山々の合間に、色とりどりの住宅や倉庫、石炭貯蔵庫からなる町の姿が現れる。 スヴァールバル諸島最大の町ロングイェールビーンの空港には、寒い北風が吹きつけていた。モダンな空港のホールでは、いまにも襲いかかってきそうな巨大なホ
「経済に着目するならドイツが欧州最強の国だが、人口統計に着目するならフランスが欧州最強の国となる」 このようなことが冗談めかして語られるほど、フランスの出生率は、ほかの欧州諸国に比べて高い。フランスの2014年の合計特殊出生率(女性1人当たり一生涯に産む子供の数)は2.01。親の世代と子の世代が1対1で置き換わる水準の2.1に近い数字になっている。 一方、EU加盟28ヵ国全体の出生率は1.58と低い。とりわけ出生率の低下が深刻なのがスペインやポルトガル、イタリアといった地中海諸国だ。「カトリックの国は多産」というイメージがあるかもしれないが、じつはこれらの国の出生率は1.3~1.4ときわめて低い。ドイツ語圏(ドイツ、スイス、オーストリア)や旧共産圏(ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー)も出生率の低さが目立つ。 フランスは、もともと出生率が高かった国ではない。70~80年代には、出生
日本で女流文学が花開いた平安時代、欧州文明の中心といわれたイタリアでは、字を書ける女性を見つけることさえ困難だった──。 日本の古典文学は、世界から見ると驚くほどラディカルで、奔放で、オモシロイらしい。その虜となったイタリア人から日本人への「古典のススメ」。 古典は弱肉強食の世界を生き抜いた、文学界の勝者だ! 情報過多の時代に、私たちはあまりに多くの音楽、フィード、人々の意見にとり囲まれているが、明日になればその言葉のほとんどが時の流れに埋もれて、跡形もなく消え失せてしまう。 またたく間に伝播されているコンテンツは、その速さに比例して忘れ去られる。これは逆らえない自然現象だ。 スピードが違えど、歴史を通して同じようなことが何度も繰り返されている。文化は立ち止まることなく、生き物のように日々変化を遂げ、言語と芸術はその目まぐるしい移り変わりのなかで進化したり、衰退したりしていく。 こうしたな
旧ソ連のベラルーシで、1994年から大統領職に就いているアレクサンドル・ルカシェンコ(61)。「欧州最後の独裁者」といわれるが、経済的には長年ロシアに依存している。 そんなルカシェンコ大統領が、ついにクレムリンに盾突いた。「ベラルーシはロシアの“使い走りの小僧”にはならない」と声明したのだ。 「我々は独立した主権国家であり、あなたがたと一つ屋根の下で暮らしてはいるが、ちゃんと自分の部屋を持っている。小さいけれど、自分のものだ。ちなみにこれは、現ロシア大統領の言葉でもある」 ベラルーシ国会への大統領親書でルカシェンコはこのように述べ、ロシア政府に対し「ミンスク・トラクター工場と引き換えに、ロシアの石油産地の一部を譲渡」するよう要求した。ベラルーシの原油生産量はごくわずかで、大部分をロシアから輸入している。産出地を所有できれば、ロシアへの依存度を低めることができる──ルカシェンコはそう考えたの
困難を乗り越えてドイツへと辿り着いた難民たち。だがそのなかには、自らの意思で祖国へと帰ってしまう者も少なくないという。ドイツ誌の記者が、そんな難民の若者に密着し、胸の内に迫った。 100日後、夢の終わり アヤド・モハメドが、生まれ育ったイラクを出発してから、ちょうど100日が経っていた。 より良い人生を手に入れようとドイツにやってきた彼は、南部のシュヴァーベンジュラ山脈のふもとにある難民宿泊施設のホステルで荷物をまとめていた。 丘の上に立つホステルは、トウヒとブナの木に囲まれている。苔のにおいが漂い、耳を澄ませばヒワの鳴き声が聞こえる。でも、彼の頭のなかは、ここから逃げ出したいという思いでいっぱいだった。 3日後、モハメドはベルリンのクロイツベルク地区のショッピング街にある旅行代理店にいた。 イラク北部のクルド人自治区への航空便を専門に扱う店だ。ポケットには、ベルリンのテーゲル空港からクル
カトマンズに建設された仮設住宅には、震災から1年がたったいまも大勢の人が暮らしている PHOTO: TOM VAN CAKENBERGHE / GETTY IMAGES 「多くの人が、まだテントや急ごしらえの仮設住宅で生活しています。今年の冬は寒さが厳しく、小用を足そうと外に出ただけで凍死した人もいたほどです。安全な住居も必要な物資もまったく足りていません」 ネパールの首都カトマンズで被災地支援を行っているある女性は、米オンラインメディア「グローバル・ポスト」の取材にこう答えた。 2015年4月25日、ネパール全土を大地震が襲った。ネパール政府の統計によれば、この震災で90万戸近くの家屋が損壊し、約9000名が亡くなったという。 だが、あれから1年、復興はまったく進んでいない。前出の「グローバル・ポスト」によれば、震災後のネパール政府には世界各国から多額の義援金が集まったが、いまだに約41
ISから逃れたヤズィド教徒の女性たちは、現在イラク北部のシンジャル山付近で避難生活を送っている PHOTO:AP / AFLO 「下着を脱げ!」 そう言われて、いよいよこの男にレイプされるのだという恐怖で、彼女の体は凍りついた。 だが男は、彼女の太腿に手を伸ばすと、触れる代わりに注射を打った。それは、避妊用のホルモン剤だった。その後、男は彼女にベッドに横たわるように命じた──。 IS(いわゆる「イスラム国」)の「性奴隷」にされたこの体験を、米「ニューヨーク・タイムズ」紙に語ったのは、まだあどけなさの残るヤズィド教徒の少女だ。イラク北部に暮らすクルド系少数派のヤズィド教徒は、ゾロアスター教に似た土着の宗教を信仰している。 そのため、ISは彼らを「邪悪な異教徒」と見なし、2014年にその居住地域を襲撃。男は虐殺され、女は「戦利品」としてISが“首都”とするシリア北部の都市ラッカに拉致された。
編集部Kです。 自分では丁寧に接していたつもりなのに、相手の外国人がなぜか不機嫌になってしまった。日本では当たり前の行為なのに、外国で同じことをしたら非難された。そんな経験はありませんか? 私(♀)は某国で、アマゾネスのようなおばさまに唇を奪われ、のけぞったことがあります。その国では挨拶の際に同性同士でも唇にキスをするという習慣がある――と知ったのは、ずっと後になってからでした。 国民性やその文化圏特有のルールを知らなかったために、思わぬ誤解を招いたというのはよくある話。旅の恥はかき捨て、と開き直る向きもあるでしょうが、せっかくの旅行で無用なトラブルは避けたいものです。ビジネスで海外を渡り歩く人なら、マナーや常識もグローバルスタンダードでなければ、交渉や人脈づくりにも支障が出ることでしょう。国内においても、日常で外国人と接する機会は増しています。 今月号では「海外に出る前に知ってお
アメリカ班のRです。 留学や仕事などで外国暮らしをした経験のある方は、こんな疑問を持ったことがあるかもしれません。「なぜあの人は、誰よりも早く言葉を覚えて現地の社会に溶け込んでしまったのだろう?」 個人の能力の問題だと思うかもしれませんが、じつはそれだけでもなさそうなのです。「アトランティック」誌によると、「外国語の習熟度は、母国語との“距離”に影響される」ことが、ドイツのルール大学ボーフムの経済学者の研究によりわかったというのです。 「そりゃそうだろう」と思うかもしれません。たとえば、韓国語は日本語に“近い”から習得しやすいなどと言われますよね。でも、科学的に分析してみたら、たとえば英語はどの言語に最も“近く”、どの言語から最も“遠い”のか、ちょっと気になりませんか? この研究では、まずは2つの言語に共通する「同語源語」の数を算出し、たとえば「あなた」を意味する「You(英語)」
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