「大風呂敷を広げたんですよ」-。7日の衆院本会議の代表質問で、菅直人首相が、内閣のキャッチフレーズで所信表明演説でも表明した「有言実行」を疑問視され、「イラ菅」をさく裂させ開き直る一幕があった。 社民党の重野安正幹事長は「意気込みは買うが、実際の行動が伴わなければ信を失うだけだ。大風呂敷を広げたと言われないだけの実績を残せるか」とただした。 これに対し首相は、かつての連立相手からのひとごとのような指摘にカチンときたのか「20年先送りされてきた課題は、民主党だけ私1人だけでできるとは思っていない」と老眼鏡を外し、色をなしてまくし立てた。 その上で「経済成長」など5つの重要政策課題の実現を掲げたことについて「国会の熟議で越えていこうと全議員、全国民に訴えたいので、大風呂敷を広げさせていただいた」と説明、理解を求めた。(共同) [2010年10月7日22時59分]