サッカー:パスに徹し、競り合いにも負けない日本 カタールで行われたアジア杯は日本が「サッカー王」に即位するための戴冠式だった。最多となる通算4回目の優勝を果たした日本のサッカーは、アジアのレベルとは違っていた。最多得点14ゴールを決めたことでこれまで指摘されていたゴール決定力も解決、MFも欧州トップクラスのチームに引けを取らなかった。 日本の優勝はまぐれではなかった。金正男(キム・ジョンナム)元韓国代表チーム監督は「日本のサッカーは『速く正確なパス』という世界のサッカーの流れをベンチマーキング(優良な実例に倣って目標設定すること)し続け、追い付こうとしていた。今回の優勝も長年の努力の成果」と話す。 韓国も日本も、アジア杯では短いパスを中心にし中盤でプレッシャーをかけ、攻撃の糸口をつかもうとした。しかし、パスの量と質で韓国は日本に遠く及ばなかった。2000年代初めからパスサッカーに力を入れて