大手IT企業の「ヤフー」は、インターネット上でホテルや旅館などの予約サイトを運営している「一休」の株式を、来年2月までにTOB=公開買い付けによってすべて取得して、完全子会社化すると発表しました。 一休が運営しているサイトは今後も継続するということで、ヤフーは高級ホテルやレストランなどの紹介に強みを持つ一休のノウハウや顧客基盤を取り込み、グループ全体の収益を拡大したいねらいがあります。 また、一休は、国内で最大の総合サイト、ヤフージャパンを経由して、自社のサイトの利用者を拡大できるメリットがあるとしています。 ヤフーの宮坂学社長は会見で、「日本では、旅行や飲食といったサービスは電子化が遅れていた領域で、今後大きく成長する。一休と一緒になることで幅広い顧客にサービスを提供したい」と話していました。