奄美市はネコの飼育ルールを定めた県内初の「ねこの適正飼養条例案」をまとめ、1日からパブリックコメント(意見公募)を実施する。登録義務化や遺棄禁止を盛り込み、早ければ10月にも施行する。世界自然遺産登録を視野に、捨てネコが野生化した「ノネコ」による希少野生動物への被害軽減を目指す。 同市環境対策課によると、条例案では、飼い主はネコを取得した日から30日以内に名前や住所などの登録が義務づけられる。市は台帳に記録し鑑札と首輪を交付する。登録料は1匹500円。飼っていないネコにえさを与えることを禁ずるほか屋外で放し飼いしないよう求める。 登録しなかったり、遺棄したりした場合は5万円以下の罰金を科す。 2005年度以降、ノネコによる国の特別天然記念物アマミノクロウサギへの被害が毎年確認されており、同市は09年から検討会を開き協議してきた。市内の飼いネコは約2500匹と推定されているが、ノネコは