2011年08月16日11:29 カテゴリ 【書評】Googleの脳みそ Googleの脳みそ―変革者たちの思考回路 日経編集委員の三宅伸吾氏による前著「市場と法 いま何が起きているのか」は何度も読み返し、今でもすぐ手に取れる個所に置いて参照しているので、続編が楽しみだった。 本書もタイトルこそ「Goole の脳みそ」となっているが、主軸にあるのは法と経済のかかわり。日本経済が活力を取り戻すために必要な方策を、法律と政治・経済とのクロスオーバーの文脈で語っている。 第1章 Google の脳みそ ・・・企業人も「ルールを創る」との意識を強く持つべきだろう。法律の内容が環境変化に耐えられるものであるなら、金科玉条のように扱うべき。しかし、現実には不適切なものも少なくない。既得権益を持つ業界と所管官庁が呼応し、旧い時代のルールがの残っている場合が多い。技術など環境変化のすさまじさを肌身で知るも