本稿では、2月9日に目黒雅叙園で開催された翔泳社主催のカンファレンス「Developers Summit 2006」から、スターロジック代表取締役兼CEO 羽生章洋氏のセッション「楽々ERDレッスン〜これが楽々DB設計の勘所!〜」の模様をレポートしたい。なお、羽生氏は、Seasarファウンデーションの理事を務めるなど、オープンソースソフトウェア開発コミュニティでも活躍中である。 さて、システム開発の現場において、データベースの設計は特に重要視されることが多い。では何故DB設計が重要なのか、という問いに対し、羽生氏は「DBはアプリケーションをまたがる『超グローバル変数』だから」だと語る。個別のプログラムにおいてさえグローバル変数の使用には注意が必要なのだから、時として複数のシステムに影響を及ぼすデータベースの設計に最大限の注意が必要なのは当然、というわけだ。データベースの設計がいい加減だと、