「脳は意外とおバカである(コーデリア・ファイン )」(参照)をなんとなく読んだ。翻訳がこなれていないとも思わないのだが、この手の日本語の類書は改行が多く日本人ライターによる甘口で通常読んでいるせいか、多少読みづらい感じがした。英国風のウィットとかもふふと微笑むにディレイがかかったりする。 話は日本語の標題がある意味よく表現しているように、脳というのは意外とおバカなものだなということだが、つまり、自分の脳というのはそれほど賢いものではない、というか、人間の脳は人間が想定しているほど賢くないということを、主に心理学的なファクツを元に叙述している。 訳者後書きがなかなか上手な釣りになっていて、つまり本書を読むとこういうことがわかるのだそうだ。まあ、そうかな。 病気のリスクがこれほど喧伝されているのに、なぜ禁煙できない人が多いのか。 なぜ不幸な被害者を責め、批判してしまうのか。 別れたくない相手に