米インターネット検索大手グーグルは14日、利用者が執筆し自分の専門知識を幅広くインターネットで提供する“ネット百科事典”サービスに参入することを明らかにした。既に幅広く使われている同様のサービス「ウィキペディア」に対抗する。 グーグルは今週、参加者を関係者に限定して「KNOL(ノール)」と名付けたサービスのテスト運用を開始した。非営利のウィキペディアは執筆者が匿名だが、ノールは情報の信頼性を高めるために執筆者名の記載を義務付ける。執筆者が許可すれば記事に広告を付け、広告収入の一部を分配する仕組みを導入するのも特徴。 同じ話題について複数の執筆者が記事を投稿できるため、読者は比較が可能で記事を評価することもできる。 テストが終了し次第、本格的にサービスを展開する。日本語などでの提供も検討する。(共同)