■正常な競争を阻害 未成年者が携帯電話・PHSで有害サイトを閲覧できないようにするフィルタリングサービスについて、総務省は29日、携帯各社による過剰な規制に歯止めをかける方針を固めた。NTTドコモなどは、自社が認定する「公式サイト」だけ閲覧可能とし、他の「一般サイト」にはアクセスさせない方式を勧めているが、これでは健全な一般サイトまで利用できなくなる恐れがあるからだ。携帯電話会社のサイト選別姿勢が市場をゆがめるとの批判もある。同省は青少年保護を基本としつつ、ネット関連産業の振興や競争促進にも配慮して規制の在り方を見直していく。 携帯サイトのフィルタリングをめぐっては、有害サイトに絡む青少年の非行や犯罪被害の続発を受け、増田寛也総務相が昨年12月、18歳未満の利用者は原則加入とするよう求め、携帯各社が対応策を発表していた。 主なフィルタリングの方法は(1)携帯電話会社の公式サイト