夏休みの課題です。看護学は、看護に対する視点や姿勢のような精神論から入ります。前期に授業で先生が話すことも、常識的な訓話ばかりで、面白くありません。しかし、課題に関連して、ナイチンゲールが書いた本を読んでみたら、こっちは、すばらしく面白くて、のめりこんでしまいました。 先生の話す看護論とは、おおむね普通の人が看護師に対して持つイメージと同じものです。病んだ人を、慈恵と奉仕の心で包んで、いわたりましょう、みたいな。でも、ナイチンゲールの言ってることは、それとは、まったくの真逆だったんです。 彼女の言うことは、もう、すべて現実的な技術論ばかり。患者は、看護環境が悪ければすぐ死ぬし、環境を整えられないのであれば、優先順位をつけて、生存の可能性を高めましょう、といった感じで、ミもフタもありません。友愛や包容、善意や奉仕のような、心の持ちように関する記述はまるでなく、あったとしても、それは患者の予後