こんなときにこのひとがすでに出演していたのか! DVD1枚レンタル100円、にひかれて大河ドラマ「花の乱」を借りたら、すっかりはまってしまった。 「花の乱」は大河史上最低の視聴率だったとか。 印象に残っているのは、テーマ音楽の美しさと野村萬斎の怪演ぶり。 中身はさっぱり覚えていなかった。 しかし通して見始めると、この史上最低の視聴率しか得られなかった作品の見事さと面白さにすっかり魅了されてしまったのである。韓国歴史ドラマで女の戦いに固唾を呑んでいる方々は「花の乱」をご覧になるべきである。嫉妬と陰謀の渦巻く、すさまじい権力闘争が耽美的な映像で繰り広げられる。次から次へ見ないと気が済まない状態になった。「朱蒙」以来だ。 放送は平成6年4~12月の9ヶ月。全37話である。 この時期、NHKは大河で変化球を投げている。 大河ドラマは通年、1~12月で一本が原則だったが、平成5年~6年にかけて「琉球