8月5日から5日間、アフリカ南部のザンビア共和国を訪れた。28日付から産経新聞本紙で始まった連載企画「世界に挑む日の丸医療」のため、現地で活躍する日本の非政府組織(NGO)を取材するのが目的だ。「病気」「貧困」など、途上国特有の問題が凝縮されたザンビア。その姿を見つめれば、途上国支援のあり方を探るヒントが見つかるかもしれない。(山口暢彦) 首都ルサカの空港に着いたのは、5日の夕方だった。成田を出発し、アラブ首長国連邦のドバイで飛行機を乗り替えるルート。もろもろ含め20時間以上の「長旅」で、すっかり腰が痛くなってしまった。 降り立った空港は、日本の地方空港ほどの大きさで、止まっている飛行機は、ごくわずか。赤道の南にあるため季節は冬で、空気はヒンヤリしている。ただ、照りつける日差しは、ジリジリと熱かった。 列を作って、1時間以上、待たされたすえに入国審査を終え、NGO「AMDA社会開発機構」が