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ブックマーク / cruel.org (3)

  • 富岡日記

    右は一人にて二十五釜受持、繭えり場・糸揚場見廻りもこの内。 日婦人中廻り 尾高 勇   この方は尾高様の令嬢、只今は渋沢男御子息の令夫人の筈に有之。 青木 けい  総取締青木たい様の御孫 森村 時 (武州)  畑銀 (七日市) 太田たい (武州)  笠間愛 (武州) 轟 とね (武州)  若林若(高崎) 磯貝某 (上州小幡) その他の姓名忘れました。 右は五十釜に三人、二十五釜に一人ずつ。一人は二時間ごと位に交代。一釜を三人で代る代る に糸をとって居ります。男女二人二十五釜の前を行き来して、糸のむらになりませんように見て 歩きまして、太過ぎても細過ぎても切れてしまいます。湯かげん、しけの出し方、蛹(さなぎ)の出し方等 やかましく申されます。それで聞きませんと叱られます。その上西洋人が見廻りまして、目に止 りますと中々厳しく申します。これは直に工女中の評判になりますから、如何なる者も恥かし

  • CUT 2006/08 Book Review

    連載第?回 ソ連強制収容所の凄惨な歴史と教訓について。 (『CUT』2006 年 8 月) 山形浩生 要約: ソルジェニーツィン『収容所群島』に描かれた強制収容所を、その後のペレストロイカによる崩壊、そしてソ連経済における役割まで含めて綿密な調査により明らかにしたすばらしい力作。そして、これだけ凄惨で非人間的な装置を利用していた社会主義に対しては何ら批判が行われず、当時それを翼賛していた人は平然と口をぬぐい、各種アイテムがむしろレトロなファッションとして消費されていることに対する著者の批判も重要。 もはや社会主義が崩壊し、あの強大だったソヴィエト連邦も存在しなくなった現在、もうシベリアの強制収容所なんてのはみんなの記憶の彼方に消えているのかもしれない。かつて強制収容所は、社会主義の暗部であり、その悪の象徴だった。でも、それがどんな形で誕生し、そしてソ連邦崩壊後にどうなったのか――それはさっ

  • クーリエ連載;エコノミスト紹介、チベット民主主義

    そろそろ現実の話をしようか:世界最高のビジネス誌「The Economistを読む」 連載第2回 ブータンの民主主義 (『クーリエジャポン』2007/7号 #33) 山形浩生 民主主義というお題目の強力さは言うまでもない。アメリカ大陸の某国は、爆撃して銃をつきつけても民主主義を導入させるのが正しいと思っている。そしてその「民主主義」というのは、何やら紙に名前を変えて箱に入れる「選挙」という形式だけをやらせればいいんだというのが、カンボジアでもイラクでもアフリカ各地でも展開されている茶番ではある。さて今回は、あるヒマラヤの小国で進行中のそうした茶番のお話だ。 『雷龍に清き一票を:ブータンの選挙予行演習』 (2007/4/26号) (Thinking out of the box," 抄訳) クンザン・ワンディはヒマラヤのブータン王国の選挙委員長なのに、その予行演習ではなぜかちょっと浮かぬ顔だ

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