菅直人首相というと、年金未納が発覚して民主党代表を辞任した年に、四国遍路に出たことは有名だ。 今朝のサンデーモーニングで、大宅映子がこの件に触れて、「お遍路をやるんだったら黙ってやればよいのに、記者に写真を撮らせるなどのパフォーマンスがいやらしい」と発言していた。 しかし、これは私が見聞いていることとは異なる。 私は昨年、菅直人が泊まった遍路宿に泊まり、おかみさんの話を聞いたことがある。おかみさんは、菅直人は家族も秘書も連れず、本当に一人で歩いて、宿でも変名を使っていたにもかかわらず、報道陣に足取りを突き止められてしまい、以後は報道陣を引き連れてお寺を回る羽目になったと言っていた。 この時、菅直人は徳島県の遍路を踏破し、室戸岬にある高知県最初の札所、24番の最御崎寺(ほつみさきじ)まで歩いた。特に、23番薬王寺から最御崎寺までの、80キロ近くもある単調な道を歩いていたことは事実で、あんなと