ネットでよく耳にする「在日特権」。これは本当に存在するものなのだろうか。桜井誠こと高田誠氏が会長を務める「在日特権を許さない市民の会(在特会)」と云う団体まであるわけだが、そもそもその特権は存在するのか。 また、私に「在日特権」の存在について問う人も多い。「そんなものはない」というたびに、反発を受けるし面倒だ。はっきり言って、この「在日特権」は多くがデマで、残りは事実誤認だ。にもかかわらず、この「在日特権」と云う言葉が市民権を得てしまったのは何故か。 在特会のトップページにはこう書いてある。 「在日特権とは何か?と問われれば、何より『特別永住資格』が挙げられます。これは1991年に施行された『入管特例法』を根拠に、旧日本国民であった韓国人や朝鮮人などを対象に与えられた特権です」 そもそも、特別在留(永住)資格は、1965年の日韓法的地位協定で25年をめどに協議するという話があり、1991年