あらゆる差別に"NO"を! "ヘイトスピーチ"へのカウンター行動から生まれた「OSAKA AGAINST RACISM 仲良くしようぜパレード」 取材・文/ 西岡研介 朝方は雲の切れ間からわずかに差す程度だった陽の光は、昼ごろからジリジリとアスファルトを焦がし始め、この日の大阪の最高気温は35度に達した。 その蒸すような暑さに包まれた大阪の、キタからミナミを貫くメインストリートに、軽快な音楽に乗ったシュプレヒコールが響く。 「差別をなくそう!」 「仲良くしようぜ!」 巨大スピーカーを積んだサウンドカーの後ろには、「OSAKA AGAINST RACISM」の横断幕。その後ろを「ヘイトスピーチはアカン」、「ココロの国境をなくそう」などのメッセージが書かれたプラカードを持った人々が歩き、沖縄の伝統舞踊「エイサー」隊や、思い思いの楽器を手にしたサウンド隊が続く。しんがりは民族衣装を身にまとった「