日本の個人向け市場から撤退しつつも海外では新展開をしているのがパナソニック。コスパモデルで着々と海外で存在感を高めつつ、日本向けには尖った製品を出してくるなど、同社のスマートフォンはまだまだ面白い存在です。パナソニックのスマートフォン市場参入の歴史、まずは日本市場を振り返って見ましょう。 老舗の携帯電話メーカー、ドコモに翻弄されたスマートフォン戦略 パナソニックは1991年に旧NTTへ携帯電話を収めて以来、日本のキャリアと二人三脚で市場を切り開いてきました。スマートフォンへの参入は2011年8月。マイ・ファースト・スマートフォンというキャッチフレーズで投入された「P-07C」は、フィーチャーフォンを使っている女性をターゲットにした製品でした。グランスデザインというグロス系の仕上げや画面をデコれる機能などは他社の一般消費者向けのスマートフォンには無いものです。 おサイフケータイはなかったもの