ノロ属(ノロぞく、Leptodora)は、ミジンコ類の1属である。1 cmを越える大型種で身体は細長く、捕食性を持つ。単一の種と思われていたが、複数種であるとの説が出ている。これが認められれば、日本産のものは Leptodora richardiである。 概要[編集] ノロは細長い淡水性プランクトンで、前端に突き出した複眼があり、1対の強大な遊泳用の触角と歩脚状の胸肢を持ち、長い腹部の後端には1対の尾脚をもつ。日本では規模の大きい淡水湖に見られるが、北方ではより浅い湖沼や湿原にも見られ、世界的には北半球に広く分布する。幼生はメタノープリウスを経由する。 本種はミジンコ類では飛び抜けて大きいだけでなく、形態的にもかけ離れており、この1属で単独の1科を成し、さらに1下目を独自に立てる。ただし複数種が含まれるとの説もあり、それについても触れる。 和名はその動きが悠々としていることによる。ノロミジ