第2次世界大戦末期、日本陸軍首脳が本土決戦に備え国家中枢機能移転のために1944年11月11日から建設を進めた松代大本営(長野県長野市)。着工から70年を迎えた11日、建設過程で命を落とした人々を追悼する集いが松代大本営象山地下壕入り口追悼碑前で行われた。松代大本営追悼碑を守る会(「守る会」)のメンバー、総聯長野県本部の李光相委員長、総聯群馬県本部の崔光林委員長をはじめとした日本市民、同胞、関係者ら約70人が参加した。
長野市は13日、従来の説明看板を取り外し、あいまいな表現が記されている新しい説明看板を設置した。新表記の看板には「強制性」をめぐる表現を変更し、「多くの朝鮮の人々が強制的に動員されたと言われている」「必ずしも全てが強制的ではなかったなど、さまざまな見解がある」などとした。 これに関して守る会の塩入隆会長は「多くの反対を無視した長野市の決定を遺憾に思う。新しい説明看板に『平和な世界を後世に語り継ぐ』と記しているが、ならば正しい歴史を理解し、それに則って行動を起してほしい。私たちはあきらめない。多くの署名を集めて年明けに市長に提出するなど要請活動を続けていくつもりだ」と語気を強めた。 (李永徳) 関連記事 長野で松代大本営70周年追悼行事
オランダといえば、風車とチューリップ以外にも思い浮かぶものが多い。堤防の穴を全身で防いで国を救ったという童話の中の子どもから、哲学者のエラスムス、画家のレンブラント、ヴァン・ゴッホ、アンネ・フランク、ハイネケンビールまで。韓国の歴史にも、朝鮮時代に朴延(パク・ヨン)と呼ばれたウェルテフレーやハメルがいる。いずれも大洋を漂流した「さ迷えるオランダ人」だった。韓国のワールドカップ4強神話を作ったヒディンク監督も外せない。 ◆ジャン・ラフ・オハーン氏も、記憶しておくべきオランダ人だ。オハーン氏は、オランダの植民地だったインドネシアのジャワ島で生まれたが、侵略してきた日本軍によって20才の若さで慰安婦収容所に連れて行かれた。2007年、米国議会で初めて開かれた日本軍慰安婦聴聞会でオハーン氏はこのように話した。「女性にとって初めての経験が持つ意味は大きいです。その初めての経験が性的暴行、それも軍慰安
北朝鮮外務省のチェ・ミョンナム国際機構局副局長は29日、国連総会第3委員会(人権)の会合で、日本が過去に強制連行や虐殺、慰安婦となることの強要など「人道に対する罪」を犯し、これらの問題は解決されていないと批判した。日本の国連代表部が発表した。 国連代表部の久島直人公使は答弁権を使い、日本は痛切な反省と心からのおわびを幾度も表明してきたと説明。これに対し、チェ氏は日本が朝鮮半島で840万人を強制連行し、100万人余りを虐殺したと主張し、直ちに解決に必要な措置を取るべきだと述べた。 久島公使は、根拠のない数字だと反論した。北朝鮮側は、1996年の国連報告書(クマラスワミ報告)などを数字の根拠に挙げたという。(共同)
〈特集・東学農民戦争から120年〉朝鮮史研究の第一人者・中塚明氏に聞く 2014年10月15日 15:41 歴史 最大の問題は戦争責任の免責 今年は第一次世界大戦の開戦100周年にあたるが、今日の日本人の歴史認識を根本から問い直すには、その20年前、日清戦争から120年ということを、あらためて自覚することが大切ではないか。日清戦争は「甲午」の年に起こったので「甲午戦争」とも言われるが、それから干支が二周した。120年というのは、そういう意味で特別な意味がある。日清戦争は、日本がアジアで唯一、他の国々を圧迫する国に転じる大きな画期になった戦争である。アジアの圧迫国になったことで、日本はアジアで大規模な抗日闘争に直面することになった。
〈関東大震災91周年〉群馬県・成道寺で関東大震災朝鮮人犠牲者を追悼 2014年09月17日 13:42 主要ニュース 侵略、虐殺の歴史を改ざん、抹消/安倍政権への徹底した抵抗 14日、群馬県藤岡市の成道寺で関東大震災朝鮮人犠牲者91周年慰霊祭(日朝友好連帯群馬県民会議と連合藤岡地協の共催)が行われ、総聯中央陳吉相権利福祉局長、総聯群馬県本部崔光林委員長をはじめとする総聯の同胞と朝鮮学校生徒、民団同胞、日本市民ら80人が参加した。 成道寺には震災直後の9月5日、6日に藤岡警察署に保護されたが、押しかけた数千人の民衆によって虐殺された朝鮮人犠牲者17人が埋葬されている。また高崎市倉賀野町の九品寺墓地には1人の朝鮮人犠牲者が埋葬されている。先代の成道寺住職が残した過去帳には当時の藤岡における「流言飛語」の状況が記してあった。
日本軍「慰安婦」/消せない被害・加害事実(5) 2014年09月17日 12:04 歴史 「ナチスの蛮行に準ずる重大な人権侵害」 今春行われた米南首脳会談での「慰安婦問題は実にひどい人権侵害だ」(読売新聞)というオバマ大統領の発言に首相周辺からは不満の声が上がっているという。米国ではシーファー元駐日米大使が早くから安倍政権に「河野談話を見直せば、米国やアジアの中で日本は国益を損なう」と警告。また、ニューヨーク・タイムズ紙(電子版、3月2日付)は、「安倍首相の危険な歴史修正主義」と題する社説で「彼は戦争の歴史を歪曲している」と猛批判を浴びせた。「極東のナショナリスト」を危険視する視線はいまや、世界で共有されつつあるといっていいだろう。
先週、広島と福岡へ出張した。 ちょうど広島に滞在している間に、20日に同県北部を襲った豪雨による土砂災害と関連してネット上で流言飛語が行き交った。現地で避難者の留守を狙った空き巣が発生したとの報道を受けて、TwitterなどのSNS上で犯人を「朝鮮人」「中国人」だと決めつける発言が拡散されたのだ。さらには、現地で「自警団」を結成し「空き巣=在日朝鮮人を駆除する」というツイートまで流れた。これらの書き込みに対しては、事実無根だと非難する声がすぐに上がり、広島県警も26日、「外国人の犯罪という情報はない」と噂を否定したことで、一時の騒ぎは沈静化されつつある。 何か事件が起こるたびに、「在日」を犯人視するのはネット上で半ば様式化している。同様の流言飛語は2011年3月の東日本大震災の時もあった。今回、被災地の治安悪化を思わせるようなニュースが伝わった時、「ああ、またデマが飛ぶかも」という確信めい
習近平国家主席は3日、抗日戦争勝利記念日の記念演説は行わなかった。しかし、同日午後に開かれた座談会で「日本侵略歴史の歪曲は容認できない」として強く警告した。 国営放送の中国中央電視台(CCTV)の報道によると、習近平主席は抗日戦争勝利記念日の記念式を行った後、午後に北京人民大会堂で開かれた「中国人民抗日戦争および世界反ファシスト戦争勝利69周年記念座談会」で「中国は日本が侵略歴史を否認し歪曲するのを絶対に容認できない」として日本に強く警告した。 習近平主席は座談会で「日本の軍国主義侵略戦争で中国人と多くのアジア国民が悲惨な災難を体験したことは間違いのない事実」としながら「真実は真実であり、ありもしない言葉を吐きさらに『鹿』を『馬』というような言動はただ無駄なだけ」と指摘した。 一方、韓国のメディアは記念式で習近平国家主席が記念演説に出なかったのは日中関係改善の意向を暗に示したものではないか
〈取材ノート〉遺骨との対面実現させたい 2014年08月30日 17:31 コラム 毎年8月となると、テレビや新聞各紙ではかつての戦争体験などをふり返る企画が多く見られる。しかし、日本の侵略戦争遂行の過程に、無残に命を落とした朝鮮人の存在がクローズアップされることは、ごく稀である。 そんな中、東京で毎年開かれている「朝鮮人戦争犠牲者追悼会」は、数少ない追悼と記憶の場となっている。今年も8月22日、目黒区にある祐天寺で26回目の追悼会が開かれた。 ところで、日本政府はかつて、祐天寺の朝鮮人遺骨名簿を南朝鮮にだけ渡し、朝鮮には通知すらしなかったという。本籍が朝鮮半島北部の遺骨は祐天寺にいまだ425体残されており、これまでに1体も返還されていない。 さらに、北の遺族の追悼会への招請も実現できずにいる。日本政府は過去2回、北の遺族の入国要請を却下した。今回の追悼会にも遺族の参加はなかった。
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