アメリカよ、どうしたのだと、思わず尋ねたくなる。 わが国唯一の同盟国であるアメリカを最重要の戦略的パートナーと位置づけつつも、いま、私は、オバマ政権への失望を禁じ得ない。 安倍晋三首相の靖国神社参拝を受けて、東京の米国大使館が「日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させる行動をとったことに米国は失望している」と表明したことに、失望と懸念を抱いている。 米国の反応を、膨張し続ける中国がどう解釈するかを考えれば、オバマ政権が長期的視点で中国の戦略を分析し、その真意を測ることをおろそかにしてはいないかと、懸念せざるを得ない。 国務省も大使館同様の声明を発表した。米国は靖国問題が政治的要素となった経緯についてどれほど調べた上で発表したのだろうか。 靖国参拝が問題視され始めたのは、歴代の日本国首相が合計60回の参拝を果たしたあとの1985年9月だった。いわゆる「A級戦犯」合祀(ごうし)が明らかになった
以前にも紹介したカメラマン、池間哲郎氏の『日本はなぜアジアの国々から愛されるのか』はその後も版を重ねた。つまり強い話題や関心を呼び、読まれ続けているという。200回近くアジアを訪れている池間氏が現地で聞いた対日観を集めた本だ。 ▼なぜこれほど読まれているのか。それは戦争の結果、アジアの国々は日本を忌み嫌っている、と思い込まされてきた日本人を「そうではない」と解き放ってくれるからだ。池間氏は「徹底的に反日教育を続ける3か国」以外の人々は日本が大好きだと言い切る。 ▼安倍晋三首相の靖国参拝に対する反応にも、アジアの対日観が反映されている。インドネシアの有力紙コンパスは社説で「自らを被害者と位置づける中国、韓国の主張は一面的だ」とした。「靖国神社には(各国の)250万人も祭られている」と、理解も示した。 ▼中国系の人口が大半を占めるシンガポールのストレーツ・タイムズ紙は、首相の参拝の意図を客観的
【ワシントン=洞口昇幸】米誌『アトランティック』(電子版)は2日付で、靖国神社にある軍事博物館「遊就館」について、20世紀の出来事をめぐり「日本を被害者」とする「信じられないほど偏向した解釈を提示している」と指摘し、「靖国神社は国家元首の訪問に適切な場所ではない」と報じています。 同誌は靖国神社・遊就館を訪ねた欧米人らの声を紹介。一人は同館の展示内容について「極右陣営の観点から戦争を書きかえたのも同然だ。ほとんどが日本の軍事的勝利を扱っている」「戦争で亡くなった人たちへの厳粛な敬意を示す記念館とはまったく異なる」と述べ、「靖国神社そのものが創設以来、日本の特定の人たちによる特異な歴史観を政治的に象徴するよう意図的に仕向けられ、絶対化されている」としています。 別の一人は同館で上映される映画を「第2次大戦時にまでさかのぼったプロパガンダ(政治的宣伝)にすぎない」と指摘。また別の一人も同館は「
安倍晋三首相らによる靖国神社参拝をめぐり、中国と韓国は年初から機関紙の論評や会見で安倍首相批判を行ったが、第二次大戦で日本の占領統治を受けるなどした東南アジア諸国では、安倍首相の立場に理解を示す冷静な論調が目立った。 インドネシアで最も影響力のあるコンパス紙は、12月28日付の社説で安倍首相の参拝について、東シナ海の領土をめぐる日中の緊張が高まっているこの時期に行ったのは「適切なタイミングでなかった」としつつも、「(靖国問題で)自らを被害者と位置付ける中韓の主張は一面的な見解だ」とクギをさした。 その上で、今回の参拝は戦死者の霊に祈りをささげ、日本国民が再び戦争の惨禍に苦しむことのないように取り組む決意を伝えたとする「安倍首相の見解」を紹介した。 同紙はさらに、「靖国神社には、現在は戦争犯罪者と見なされている数百人だけでなく、戦争の犠牲となった(各国の)約250万人も祭られている」と指摘し
新藤義孝総務相は1日、東京・九段北の靖国神社を参拝した。2012年12月の閣僚就任後、6回目となる。昨年末の安倍晋三首相の参拝を受け、中国や韓国などが反発しているさなかの閣僚参拝で、批判がさらに強まる可能性がある。 新藤氏は参拝の理由について「戦争で命を落とした方々に対し、尊崇の念を込めてお参りをした」と述べた。また、中韓の反発に対しては「どこの国でも、国のために命を捧げた方々に対し、同じような行為がされているので問題になるとは思っていない」と反論。玉串料は私費で奉納し、私的な参拝だと強調した。 新藤氏は「参拝は個人の心の自由の問題」として昨年以降、4月の春季例大祭、8月の終戦の日、10月の秋季例大祭などにあわせて参拝。12月26日の記者会見では「初詣はまた行こうと思っている。こういった問題が特別なものになること自体、やめた方がいい」と語っていた。 安倍首相は、閣僚の参拝は「自由意思」と容
安倍晋三首相による靖国神社参拝に関して、米国務省のハーフ副報道官は30日の記者会見で、「今回の場合、日本の指導者が隣国との緊張を悪化させる行動をとったことに、われわれは失望していると繰り返す」と述べ、在日米大使館や国務省の声明で述べられた立場を改めて表明しました。 「遺憾」や「懸念」ではなく、「失望」という強い言葉を使った理由を問われた副報道官は、「(首相の参拝が)緊張を悪化させると考えていることを、非常に明瞭」にするためだと語りました。 ドイツ政府のザイベルト報道官は同日の記者会見で「日本の内政にはコメントしない」としつつも、「各国は20世紀の恐ろしい戦争で果たした役割に応じて誠実に行動しなければならない。それによりかつての敵と未来を築ける」と発言しました。 韓国国会は31日、安倍首相の靖国参拝を「侵略戦争に対する真の反省もなしに、むしろ侵略行為を美化している」と糾弾する決議を採択しまし
韓国国会は31日の本会議で、安倍晋三首相の靖国神社参拝は未来志向の日韓関係構築や北東アジアの平和と安定に「深刻な悪影響を及ぼす外交的な挑発行為だ」として「強力に糾弾する」との決議を全会一致で採択した。 決議は参拝について、集団的自衛権行使容認に向けた動きと合わせ「侵略戦争を美化し軍国主義を復活させるたくらみだ」と主張。日本政府に「人類の普遍的価値を否定する時代錯誤的な行為」の即時中止を求め、歴史に対する「誠実な反省と責任ある姿勢」を要請した。韓国政府に対しても、首相の参拝に厳重に対処するよう促し、日本が再び侵略の歴史を否定することがないよう外交努力を尽くすよう求めた。 一方、聯合ニュースによると、韓国外務省は31日、定例の日韓領事局長会議を1月10日に南部・釜山で開催すると明らかにした。同外務省関係者は「靖国参拝で韓日関係は最悪だが、一般的な協力事項は予定通り進める」と話した。(共同)
米国務省のハーフ副報道官は30日の記者会見で、安倍晋三首相の靖国神社参拝に米政府が「失望」を表明したことについて「われわれが選んだ言葉から(日本への)メッセージは非常に明確だ」と述べ、地域情勢に悪影響を与える行為との認識を強調した。 副報道官は同時に、日本は今後も重要な同盟国であり続けるとして「意見に違いがあっても、率直に話し合えることが強い協調関係の特質だ」と指摘、この問題について日本と協議を続けたいと語った。 米政府は小泉純一郎氏が首相だった当時、靖国参拝を繰り返しても批判声明を出さなかった。対応の違いについて副報道官は「状況は常に異なる」と述べ、当時は声明が地域の不安定化を招くとの懸念があったのではないかとの見方を示した。(共同)
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靖国は所詮は民間の宗教施設で、靖国にまつわる問題とは全く関係なく一般人も参拝しているし、 実際に遺族会など遺族も平和を祈って参拝している。 平和に対する罪を持つA級戦犯にしても死後も辱めることはない、と受け入れいている人たちや遺族もいる。 そんな中で靖国自体の問題点をあげつらって総理の靖国参拝をより否定しようと頑張ってる人たちのやり方は、 背後に靖国自体を否定したいと思う気持ちだとか靖国を肯定する人たちを否定したいと思う気持ちが垣間見えるのに、 はっきりとは言わないから気持ち悪い。だからこそ聞きたい。 1. 総理だけが参拝しなければいいの? 2. 他の大臣や国会議員が参拝することに対してはどう思っているの? 3. 非宗教の慰霊施設を建ててそこで祈るとして、そこでA級戦犯は祀っちゃいけないの? 4. A級戦犯は未来永劫許されないし全人類が唾を吐き続けなければいけない存在なの? A級戦犯を許さ
日本国首相の安倍晋三は26日、第2次大戦のA級戦犯を祀る靖国神社を公然と参拝し、軍国主義の亡霊を公然と呼び戻そうとした。これは間違いなく歴史の正義と良識の譲れぬ一線に対する挑戦である。「安倍」は一人だが、その背後にあるのは軍国主義勢力であり、歴史の逆流である。彼およびその背後の勢力と逆流を抑え込まないのは、すなわち黙認である。(文:林文・国際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載) 近年、日本軍国主義勢力は瓶の中の悪魔を解き放ったような様相を呈している。かつて第2次大戦後の日本政府には大物から小物まで各種戦犯がはびこっていた。A級戦犯被疑者の岸信介にいたっては最大政党・自民党を結成したうえ、首相に就任し、対中強硬発言を繰り返した。この人物が安倍晋三の祖父である。岸信介の有害な遺風の影響を受け、安倍は自民党「最右翼」の政治屋となった。第2次政権発足後の1年間、平和憲法改正、慰安婦、「
シンガポール外務省の報道官は29日、安倍晋三首相の靖国神社参拝を「遺憾だ」とする声明を出した。シンガポールは、日本とも中国とも常に同じ距離を保つ外交方針を取っており、日中対立で明確な立場を示すのは極めてまれだ。 声明は、尖閣諸島や竹島をめぐる中韓との対立を念頭に「最近の一連の出来事によって、地域の緊張が高まっている」と指摘。こうした状況下での参拝は「さらなる反発感情を引き起こす可能性が高い」とした。 シンガポールは、2006年8月に当時の小泉純一郎首相が参拝した際も、遺憾とする声明を出している。 旧日本軍は1942年、英国植民地だったシンガポールを占領。抗日運動を抑え込むため多数の中国系住民を殺害したとされる。(共同)
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