<なぜ慰安婦問題は今も解決しないのか。コロンビア大学のキャロル・グラック教授が解き明かすプロセスと背景。多国籍の学生と対話したグラック教授が問題の本質を語った。本誌3月20日発売最新号「『慰安婦』の記憶」特集より> 1月25日に行われた第3回の講義では、学生たちの慰安婦についての見方の違いが浮き彫りになった。多国籍のグループと今回のような対話形式で慰安婦について話すことは貴重な経験だったと振り返るキャロル・グラック教授に、本誌ニューヨーク支局の小暮聡子が話を聞いた。 【参考記事】コロンビア大学特別講義・第1回より: 歴史問題はなぜ解決しないか 「歴史」とは、「記憶」とは何か 歴史と向き合わずに和解はできるのか 【参考記事】コロンビア大学特別講義・第2回より: メディアが単独で戦争の記憶をつくるのではない ――慰安婦の回を終えて、参加した学生たちの反応をどう振り返るか。「記憶の作用」というグ