先月末、国家発展・改革委員会と世界銀行が主催する、中国経済に関するカンファレンスに出席する機会を得た。 中国側は、項懐誠元財政部長(日本の財務大臣に相当)のほか、発展・改革委員会の幹部職員に加え、官僚OB、大学やシンクタンクの経済専門家などが40人程度、海外からは米国の中国経済専門家および世界銀行のエコノミストなど12人が出席した。 日本からの出席者は私1人だけだった。 正味3日間の会議で論じられたテーマは中国および世界のマクロ経済動向、中国の金融財政政策運営、シルクロード構想、AIIB(アジアインフラ投資銀行)といった中国の国際展開など、中国の金融経済動向を多角的な側面から論じるものだった。 内外の著名な経済専門家が多く出席していたうえ、中国側出席者が現在の政策運営に対する批判的な意見を含む率直な議論を展開したこともあって、議論の中味は充実していた。 私にとっては中国政府関係者が本音で何