トルコ・イスタンブールにあるサウジアラビア総領事館で行方不明となっているサウジ人記者ジャマル・カショギ氏。 サウジアラビア国営通信は日本時間10月20日未明、「サウジアラビア検察当局の初動捜査により」としたうえで、以下のように発表した。 「容疑者らは国民カショギの帰国について話し合うためイスタンブールの総領事館に出向いた。うち数人と国民カショギと口論から殴り合いとなり、その結果として死亡した。その隠蔽工作が行われた」 この件に関連して18人を拘束したという。 サウジ政府はこれまで、失踪とは無関係と主張してきたが、トルコ側から次々と状況証拠が積み上がり、外堀を埋められて方針を転換したかたちだ。 サウジ政府の発表通りであれば、再婚を間近に控え、婚約者を外に待たせたまま書類を取りに来た59歳の記者が、厳しい警備体制を敷かれている総領事館の内部で、何らかの口論から激高し、命を落とすほどの大立ち回り