心理学・脳科学についての世界中の研究結果は、面白いものが多い。統計・分析によって示されたデータを見ると、脳のタフさに驚くし、人間の皮肉な心理に歯がゆく感じることもある。ただ、脳の働き方や心理作用をある程度知っておけば、生きることが少し楽しくなるかもしれない。今回は、幸せに関する心理学・脳科学の8つのデータを紹介する。 1.辛いことがあっても、幸福度はだんだんと元に戻る 意外だけど、このことを証明するデータは多い。以下に少し紹介。 ①下半身麻痺になってしまった人と、数億円の宝くじを当てた人の1年後の幸福度は変わらない (ハーバード大学心理学部のダニエル・ギルバート教授のTEDより) ②最愛の人を突然失った時、幸福度は一時的にガクンと落ちるが、平均4〜5年でもとの幸福度にまで戻る。むしろ、元の幸福度を超えることも多い (書籍:幸福の計算式より)。 これを知ってから、生きるのがだいぶ楽になった。